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不登校*1249 ページ1

「熱はどうだい?」

私が体温計で熱を計っている隙に征くんはお粥を持ってきてくれた。

私は黙って征くんに渡す。
征くんはベッド脇にある机にお盆を置いて体温計を受け取り見る。

すると征くんはニコッと微笑む。


「んー…高い」

と言うと征くんは椅子に腰掛け、私の汗をタオルで拭いてくれる。

「昨日よりかはいくらか下がったけれどね。どこか痛いところあるかい?」
「喉と頭……」

と言うと征くんは私のおでこに手を添える。
征くんの手は冷たかった。

気持ちいい。

「はい、水」

と征くんはコップを渡してくれた。
私はそれをもらって口に含む。

征くんは土鍋の蓋を開けていた。

「征くん、自分の支度は……?大丈夫なんですか?」
「僕は大丈夫だよ。それより時間のある限り、Aの看病がしたいんだ」

と征くんは私の頭を撫でる。

征くんはスプーンにお粥を乗せて、フーフーと冷ます。

「はい、あーん」

と征くんは私に差し出してくる。
私は大人しく差し出されたお粥を食べる。

征くんは心配そうに私の顔を見ていたから微笑む。

「美味しいです」

と言うと征くんは安心したように嬉しそうに微笑む。

「良かった」

と征くんは心底ホッとした様だった。

すると私の携帯のアラームが鳴った。
征くんが取りに行ってくれている間に、征くんの登校時間をセットしておいた。

「征くん、そろそろ大丈夫ですから学校行ってください」

と征くんに言うと渋々登校した。

不登校*1250→



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設定タグ:黒子のバスケ , 不登校 , 木戸藍楽   
作品ジャンル:恋愛
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木戸藍楽(プロフ) - ねこ汰。さん» 最初からなんて貴重なお時間を申し訳ありません……ありがとうございます!!更新頑張ります!! (2017年4月1日 18時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ汰。(プロフ) - この物語を最初から読んできました…!とても面白いです!更新頑張ってください!!(*`н´*) (2017年4月1日 15時) (レス) id: ad2b3236ef (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 赤紅 (あかべに)さん» ありがとうございます!! 本当に申し訳ございません……ですが皆様のおかげで合格出来ました! これからも皆様が楽しんでいただけるような作品を目指して頑張らせていただきます! (2017年3月16日 23時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
赤紅 (あかべに)(プロフ) - 合格おめでとうございます!!凄く大好きな作品なので、更新待ち遠しくしてました笑 これからも楽しみに待ってます!頑張って下さいっ (2017年3月15日 16時) (レス) id: ad1b960ee8 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - ルイさん» ありがとうございます!!頑張らせていただきます! (2017年3月15日 0時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2016年10月29日 0時

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