9.噂に触れる ページ10
彼女の噂が嘘であることを知ったのは、本当に偶然だった
「うわっ、俺が最下位っすか！？」
「はい、ドンマイ黄瀬っ」
げらげらと笑う男子ども。その中に黄瀬もいて、私はイライラが積もっていた
話さなくなった割に何故か、クラスが一緒の私たちは入学当初こそ恋人だ、夫婦だのからかわれていたが、私が一貫して否定したのと黄瀬がその度に静かにブチ切れていたもんだからそのうち誰もからかわなくなっていた
てか、顔を見合わせても悪口罵詈讒謗の雨あられのため、周りも茶化せなくなったのだろう。まあ、私は女子の醜い争いに巻き込まれるのはもうたくさんだったので、殊更に安心していた
そんな中学生にあがりだいぶ自分も周囲も落ち着いてきた二月中旬。テストも終わり、残すところ三年生の卒業式のみとなっていたころ、とあるゲームが流行っていた
「じゃあ、黄瀬が水色ざんに告白な！んで、玉砕してこい！！」
「ちょ、初めから振られる前提なんすか？！むしろ、逆っしょ！」
本当に男子って馬鹿だと呆れたものだ。テストで一番点数が低かったやつが好きなやつに告白する。好きなやつがいないなら水色ひなに告白する
そんな遊びが男子の間で流行っていた。好きな人ならまだいいとして、水色さんにっていうのがどうにもいただけない
「ちょっと、好きでもないくせに水色さんにそんなことしたら失礼じゃないの？」
そういったのはたぶん、工藤さん。もっとも彼女がそう苦言したのは水色さんではなく、黄瀬が告白すれば大抵の女子は付き合ってしまうから
このころからきせりょファンだった彼女はそれが嫌でそう言ったのだ
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星蛍(プロフ) - せりさん» ごめんなさい！！まだ編集途中で10月に外しますので、少々お待ち下さいm(__)m (2018年9月28日 22時) (
レス) id: 3b9001af19 (このIDを非表示/違反報告)
せり(プロフ) - 続編はパスワードつきなのですね…見る事は出来ないのでしょうか？とても面白いので続きが気になります (2018年9月27日 16時) (レス) id: 9c9e090c7f (このIDを非表示/違反報告)
星蛍(プロフ) - きゅうさん» ありがとうございます！ (2018年9月18日 7時) (レス) id: 3b9001af19 (このIDを非表示/違反報告)
きゅう - おもしろかったです！ (2018年9月18日 5時) (レス) id: fb4f6b02b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星蛍 | 作成日時：2018年3月31日 14時
