私の仕事 ページ35
二階堂くんsaid
始めに違和感を感じたのは、家に帰ってきた時。
Aはなぜかおかえりって言わない。
二「A〜、ただいま！」
A「はい」
こう言う。
二「おかえりは〜？ほらっ、新婚みたいに〜♡」
A「…あの、すみません」
拒否られる。
なんで？
それは俺だけじゃなくて、メンバーにもそう。
別にまあいいかとは思ってるけど。
あと、大丈夫って聞くと平気ですって言う。
しょうもないことだけど。
でも平気ですって言われるともう踏み込めなくなる。
心配されることを嫌がってるって言うか。
家事も完璧にやってくれるから、心配することなんてないんだけど…
それって言い方変えると、人と関わらないように仕事で壁を作ってるみたい。
俺たちと、仕事以上に関わってくれない。
藤「いつも表情変わんないからわかりずらいけど…こっちが行こうとすると結構引くよね」
千「これ以上来ないでって言ってるみたいだよね…」
横「前からそうだったな。人に関わらないと言うか。助けてとか言わないし」
北「おかえりとか、言ってくれねえしな」
玉「…」
なにか、昔にあったのかな。
A、何かあったら言えって俺に言ったのに。
Aは俺に何も言わないの？
はあ…
部屋の中の空気が重くなる。
玉「…とりあえずこの空気はダメでしょ。ますます壁作られる」
藤「そうだな…」
そこに
マ「すみませんみなさん！外、土砂降りです！」
土砂降り？
マ「他の芸能人さんも帰るタイミングが今で、車が俺のしかなくて…」
北「それって、全員乗れねえってことだよな」
横「タクシー使う？」
マ「傘も切れてて…」
うわ、最悪じゃん！
この雨だと渋滞しそうだし、車の往復も時間かかるだろうな。
藤「どうする…？」
宮「マネには悪いけど、待つしかないよね。何が1番に開くかわからないけど」
うーん。
俺、ちょっと考えんの苦手なんだよな…
そこで
ピロロロロン♩
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作者名：苺パンダ | 作成日時：2020年3月12日 20時
