生活費をもらいます。 ページ19
ピリリリリリリ
あ…
電話だ。だれから？
A「渉さん、宮田さん。電話が…」
横「あーいいよ、出て出て」
A「失礼します」
あ、にぃにだ。
無視してやろうか。
優先順位としてはにぃによりもお茶とコーヒーだ。
ま、急用かもしれない。
A「もしもし」
兄『おい妹。俺からの電話はワンコールで出ろと言っただろう』
…切ってやろうか。
A「すみませんお兄様」
兄『まあ、いい。ところで大掃除が終わったようだな』
A「うん」
結構前だけど。
兄『それで、渉たちと住むそうだな』
A「うん」
いきなりどうしたんだ。
携帯を耳と肩に挟みお茶を入れる。
兄『…』
え？切れた？
A「にぃに？」
兄『おい妹。よく聞け』
A「はい…」
兄『両親の部屋の中に実は俺の物がある』
A「はい！？」
兄『反応するな、うるさいぞ』
A「すみません…」
え、あの部屋ににぃにの物がある？
どういうこと。
兄『それを今すぐに俺の元まで持ってこい。いいな妹』
A「えぇ…なんで」
なぜ私がそんなことしなきゃいけないの。
自分で取りにくればいいじゃない。
てか、それが何かもわからないのに持ってこいなんて…
兄『つべこべ言うな。持ってこい』
A「了解しました…」
ブチ
切れた…
はあ。疲れた。
横「…夏唯？w」
A「はい」
二「ガイって、Aのお兄さんだっけ？あ、俺もお茶ちょーだい」
A「どうぞ。渉さんもお茶はいりまいした。遅くなってすみません」
横「いいよいいよ、夏唯ってそうだからね」
いいんですよ、身勝手とか言っても…
A「宮田さん、コーヒーです」
宮「ありがとう」
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作者名：苺パンダ | 作成日時：2020年3月12日 20時
