Being with you Ⅵ【鬼滅の刃】【時透無一郎】 (ページ10)

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ふろふき大根【無一郎side】ページ10

宇髄「いたか！？」

煉獄「いや…」

炭治郎「こっちにもいませんでした」

行冥「こちらもだ」

捜索から一旦集まったみんなが一気に沈む。

甘露寺「いったいどこ行っちゃったのかしら…。私があの時ついて行ってあげてればこんなことには…」

伊黒「甘露寺、君のせいじゃない。あいつも馬鹿じゃない、…きっと霧島は大丈夫だ」

そういって心配そうに甘露寺さんの背中を宥める伊黒先生。

宇髄「そういや霧島は英語できるのか？」

カナエ「あ、えっとそれは…」

アオイ「全くの皆無ですよ」←

「「え」」

アオイさんの返答にみんなが声を揃えて固まった。

アオイ「何度か屋敷でAさんの宿題を手伝ったことがありますけど…、"Nice to meet you"を"あなたの肉は美味しそうね"と訳すようなレベルです」←

善逸「いやその返答もはやサイコパスじゃんか！！」

「「(やばい…！！！！)」」

その場にいた全員が心の中でそう思ったのがわかった。

僕はパニックになっていた。

あんなに幸せな顔をしてロコモコ丼を食べていたAが、

あんなに幸せそうに笑っていたAが、

突然姿を消した。

僕が守ってあげなきゃいけないのに＿＿＿＿＿＿。

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「心配しないで、僕は大丈夫だから」

「でも…次の敵は上弦なんでしょう？」

「大丈夫だよ、僕をなんだと思ってるの、柱だよ。Aこそ、ちゃんと生きて帰ってきてよね」

「無一郎…」

「君がいなかったら誰が僕にふろふき大根作ってくれるわけ」

「でも無一郎私の煮物微妙って…」

「あれは煮物でしょ？ふろふき大根は別物。

…帰ってきたらまたAのふろふき大根、食べさせてね」

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これは…夢？

いや…現実？？

でも僕はAとこんな会話したことない。

敵ってなんだ？

上弦ってなんだ？

柱ってなんだ？

なんでAはそんな心配そうに僕をみてるんだ？？

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炭治郎「時透くん？大丈夫？」

無一郎「え…」

炭治郎「いや、ボーッとしてたから…」

無一郎「うん…少し…」

炭治郎「今から一旦ホテルにみんな戻るんだ、時透くんも一緒に行こう」

無一郎「でもAは…」

炭治郎「大丈夫。俺たちが必ず助け出すから」

そういって僕を安心させるように笑った炭治郎はどこか懐かしかった。