Being with you Ⅵ【鬼滅の刃】【時透無一郎】 (ページ32)

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お館様【カナヲside】ページ32

煉獄「ふぅ！！！久しぶりに良い汗をかいた！！」

甘露寺「想像してたよりかなり手強かったわね…ふぅ…」

伊黒「甘露寺、水だ」

甘露寺「まぁ！ありがとう、伊黒さんっ！(伊黒さんも疲れてるはずなのに、優しいわぁ～っ)」

目の前にいた敵をみんなで倒し、幹部3人を拘束し、ポリスが来るのを待っていた時だった。

産屋敷「みんな、よくやってくれたね」

お館様が物陰から無惨と一緒に姿を見せた。

そう、私たちをここに連れてきてくれたのもお館様。

私たちがホテルで待機している時だった。

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「みんな、久しぶりだね」

「「お館様！！！！！」」

ホテルの一室に集められた私たちの前に現れたのは、

前世と変わらず落ち着いた様子の産屋敷輝利哉様。

前世のように顔を覆うようにあった痣はなく、

元気そうなお姿で。

なんとキメツ学園の名誉学長、つまり学長の上の位の人だったらしい。

特に学園に顔を出すことは滅多にないため、みんな知らなかった。

宇髄さんと冨岡さん、悲鳴嶼さんは知っていたようだけど、みんなが記憶を取り戻すまではと、お姿を隠されていたらしい。

「みんな、落ち着いて聞いてほしい。

かつて私たちの敵であった鬼舞辻無惨が生まれ変わり、ここ、ハワイに来ている」

「「…！！！！！！！！！！」」

鬼舞辻無惨…！！！

その名前を聞いてみんな落ち着いていられるわけがなかった。

みんなの顔が一瞬にして真っ青になった。

「しかし、今世で彼は敵ではない。」

炭治郎「どういうことですか…？？」

お館様は落ち着いた口調で続けた。

「私と同じく、彼は前世の記憶を取り戻している。
彼は前世の自身の行いを悔い、その命を断とうとしているところを私が引き留めた。

"生きて償え"と。

前世で多くの命を奪い、私たちの憎むべき敵であった彼は、"生きることが罪"だったね。

しかし、生まれ変わり、鬼ではない鬼舞辻は、反省している。生まれ変わりであるから、実際に今の彼が手を下したわけではないけれど、鬼として生きていた時の記憶を持っている彼は苦しんでいる。

彼にとって、今世は"生きることが闘い"なんだ。」

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