3年A組の猫羽さん さんっ！

＊ ページ15

郡司｢正義のヒーローが犯罪者に加担していいのかよ｣







ガルムフェニックスは構えていつでも応戦するようだ……








｢あ…一颯くんっ｣







ゆさゆさと揺さぶるが目を開けない








｢ど、どうしよ…｣








振り向くと、郡司さんはガルムフェニックスと戦い始めてる……








｢一颯くん…起きてよ…一颯くんっ｣







トントンっと軽く叩いてみても起きない…








郡司｢ぐぁっ…｣







郡司さんの声がして振り向くとガルムフェニックスが綺麗な飛び蹴りをキメて、郡司さんが気を失ったみたいだ…‐








｢えっ、えっと、…ありがとうございました……？でいいのかな？｣









待って、初対面の…しかも顔もわかんない人と実質二人きり……








｢お、起きて起きてっ！｣







ちょっと強く叩くとうっすらと目を開く一颯くんにホッとした







｢一颯くんっ…SIT来ちゃうよっ｣







柊｢あぁ……｣







体を起こすのを手伝うと携帯を取り出し、誰かに電話を掛け始めた









あ、これしばらく黙ってないといけないヤツだ…









チラリとヒーローさんを見ると郡司さんに手錠を掛けていた








柊｢新しい指揮官ですか？｣







フラフラと歩き出すので一颯くんを支えようと立ち上がる








柊｢どうでしょう？こっちには人質が居るんで………人質は刑事さんですよ｣








郡司さんの胸ポケットから携帯を取り出し、郡司さんの写真を撮り、それをお仲間さんに送ったようだ







郡司さんの前で手を振っても反応がない…本当に気を失ってるんだ……









｢僕に話したい事ってなんだったんですか…？｣









もちろん答えは帰ってこない……








溜息を吐いて立ち上がり一颯くんを見る







柊｢ご協力感謝します｣








どうやらSITは撤退したようだ……









電話を終えると一颯くんは苦しみ出し、その場に倒れる







｢一颯くんっ！｣





ガルム｢一颯！大丈夫かっ！おいっ！｣








バタバタと走ってくる音が聞こえて顔を上げると茅野ちゃんがそこにいた








｢茅野ちゃ……｣








茅野｢先生っ！先生！！｣









……こうして8日目が終わった……。

3月9日→←＊

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