3年A組の猫羽さん

【番外編】猫羽ちゃんと郡司さん ページ44

＿深夜







綺麗な制服を身に纏い、猫耳のフードを被りルンルン気分で街を歩く










｢外に出たのは久しぶりだな〜｣









んー、お金は無いし…どこに行こう









｢そーだ！学校に行こう！｣









深夜の学校探検したい！よしっ！きーめた！











｢………学校どこだっけ？｣








適当にふらついてたから分かんなくなっちゃった










｢ど、どうしよ｣









………諦めて人に聞くしか？









なんかさっきからあのおじさんと目が合う……









猫羽A覚悟を決めよう！








おじさんに歩み寄りニコッと笑う









｢ねえ！おじさん！魁皇高校？ってどこにあるか知ってます？｣









？｢…高校生か？｣










｢ん、んー、、…あー…そ、そうだよ！内緒ね！！しーだよ！｣









そっか、高校生はこの時間外に出ちゃいけないんだっけ…









………でも制服着たかったんだもん！！でもでもスカートだけだよ？制服なの！










｢お、おじさん？｣







？｢名前は？｣








｢え？…ね、猫羽Aです！お、おじさんは？｣








？｢郡司真人だ｣








｢郡司さん！わーよろしくです？？｣








手を握りぶんぶんと振る








郡司｢あ、あぁ。キミはなんでこんな時間に外出しているんだ？｣









｢え…｣








うーん、初めましての人に説明するのは……








うむ、ここは例えて説明しよう










｢ま、魔王が寝てて……扉が開いてたから！囚われの姫はこうして外に出れたのだあ〜？？｣








郡司｢……なるほど？｣










おいおい、マジかよ、このおっさん((











｢ちょ、ダメダメ！簡単に信じちゃダメだよ！？｣








郡司｢なんだ、嘘か｣









｢嘘じゃないよ！？例え話だよ！？｣









郡司｢例え話ぃ？｣









｢初めましての人にスラスラ話せるような内容じゃないの！多分？｣











郡司｢おーそーかそーか。で？魁皇だったか？おじさんが案内してやるよ！｣










そう言った郡司さんをキラキラとした目で見上げる









｢ほんと！？やったあ！お願いします！｣











ぺこりとお辞儀をして歩き出したおじさんに着いて行く

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