＊ ページ32
甲斐くん達が近づいてきて目が合ったけど、直ぐに逸らされ教室を出て行った
｢…やっぱり…今日はあんまり楽しくなかった｣
茅野｢猫羽ちゃん…｣
諏訪｢…アンタさ、何なの？｣
諏訪ちゃんが僕の前に立ち質問してくる
｢んーっと？何なのってなぁに？｣
諏訪｢っ…猫かぶんの辞めて腹立つ｣
その言葉にくすくすと笑う
｢ダメだよ、偽って偽って…頑張って偽ってないと……僕。君達に何するか分かんないから｣
ニッコリと笑うと諏訪ちゃんが一歩後ろに下がる
｢…ふふっ｣
教室にいる全員の視線を感じる
｢僕とれーちゃんは友達なんかじゃないよ。仲が良かったわけでも無い｣
諏訪ちゃんに質問された事を今返す
｢ただ、僕の事をれーちゃんは知ってるだけ…。いつからなんて覚えてないよ｣
フードを取り髪を整える
｢ただの…お話し相手………でも僕にとっては…”特別”｣
水越｢意味わかんないんだけど｣
震えた声で発言した水越ちゃんに笑いが込上げる
｢うんうんっ、それでいいよ〜！…お前なんかに分かって欲しくねぇから｣
茅野｢っ、猫羽ちゃん！｣
茅野ちゃんがぎゅっと僕の手を握る
温かい……一颯くん以外の人の体温を感じたのは久々だ
｢なあに？｣
首を傾げて柔らかい声で震えてる茅野ちゃんを落ち着かせようとする
茅野｢猫羽ちゃんの話っ、澪奈から聞いた事あるよ｣
｢えっ…僕の話？｣
茅野ちゃんは頷き僕の目をじっと見てくる
茅野｢事情があって学校来れてないけど…大切な友達がいるって｣
｢………れーちゃんが言ってたの？｣
嘘かもしれない…だから信じちゃいけない。
茅野｢小さくて、可愛くて…妹みたいな友達｣
＿＿景山『猫ちゃんは妹みたい』
れーちゃんの言葉を思い出してると茅野ちゃんは続けようとする
｢…やめてっ。もういいっ…｣
それを慌てて止める
｢……ありがとね｣
そっと茅野ちゃんの手を離して教室を出て行く
爆破された瓦礫の前にしゃがみ込む
心臓に手をかざすと鼓動を感じる
｢…今日も死ねなかったよ｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 732人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蒼炎 - こんにちは、NG集がちょー面白いです！本編も笑えますね〜！ (2020年2月2日 11時) (
レス) id: 874e279780 (このIDを非表示/違反報告)
むささび(プロフ) - 美紀さん» 美紀さん！こちらも読んでくださってるんですね！ありがとうございますっ (2019年3月23日 18時) (レス) id: 0c8ac5b5d1 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - このドラマ大好きなのであと大好きな涼太君が出てるので最高です (2019年3月23日 11時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
むささび(プロフ) - あいうえおさん» おぉ！本当ですか！？やったー！自己満だったので笑っていただけたなら幸いです！ありがとうございます！ (2019年2月1日 19時) (レス) id: 30c2a25ab2 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお(プロフ) - NG集めちゃくちゃおもしろいですw (2019年2月1日 18時) (レス) id: 853f101c92 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
