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「あぁ〜…… あー…… やっべぇ……」
失神するところだった 。
未だに心臓が せわしなく脈を打っている 。
テヒョンは7回もいきそうな勢いだった 。
常人じゃ有り得ない 。
ここまで来たら 、もはや ある種の天才だと思う 。
テヒョンはぐったりと布団に寝そべって 、
長い四肢を伸ばしている 。
「ヌナ…… 生きてる……?」
「……死にかけてる」
「あはっ……(笑) だめだめ、死なないで」
テヒョンの長い手が 、私を抱き寄せる 。
汗で蒸れた肌 。
フレグランスのスパイシーな香り 。
酔ってしまいそう 。
「俺たちやっぱ 身体の 相性いいよね?」
「そう?」
「なんでそんなツンツンしてんのさ〜。めっちゃ気持ち良さそうにあんあん言ってたじゃん!」
「へんたい」
「んふ♪」
あっという間にテヒョンの体力は回復して 、しれっと私のお尻を触りながら ニコニコ微笑んでいる 。
テヒョンの頬を むにっと つまんで 、ぐいぐい伸ばす 。
せめてもの仕返しだ 。
「また来てよ?俺ずっとずっと待ってるから」
「ジミンのとこ行ったらね(笑)」
「あー!もう!俺 嫉妬でどうにかなっちゃいそうだわ!なんでそんなにジミナ好きなのさー!」
「可愛いじゃん、素直で。テヒョンとは大違い」
「じゃあ俺はイケメン目指そっと♪」
中身のない この会話 。
嵐の前の静けさ 。
テヒョンは その柔らかい微笑みの奥に
狂気を秘めていること
私は知っている 。
身体の 相性は 確かにテヒョンが一番いいけど
私は出来るだけ彼に会いたくない 。
「はぁ〜、ほんっとヌナ可愛いなぁ!もう最高だわ」
「わざとらしすぎるよ(笑)」
「んふふふ(笑) だってさ、ヌナと居たら全部丸裸にされちゃうから 本音なんて言えないもん」
頬をつまんでいた私の手を握る 、テヒョンの手のひら 。
体温は 温かい
ただ 、
心の暖かさは
計れない 。
テヒョンの瞳が私を捕らえれば
最後
テヒョンは実に愉快そうに
微笑む 。
怖いくらい美しいその笑顔
背筋が毎回
ゾッとする 。
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百合梛 - 初めまして、頁を捲るのが惜しい位に面白い作品です、他の作品とは違う読みやすさと魅せられる物が有ります、如月様の御挨拶の書き方もとても素敵で感動しております。第二幕これから魅させて頂きます。 (2019年7月23日 15時) (レス) id: 620040a8de (このIDを非表示/違反報告)
ゆ わ こ(プロフ) - ただ好き。こういうお話が好き。 何回も読み直してしまう (2018年11月16日 18時) (レス) id: 41ddd5c2e8 (このIDを非表示/違反報告)
ЯeI(プロフ) - とても簡潔に感想を言いますと、やたら行間が多くて読みにくい、会話に(笑)という表記がよく出てくるのが小説的には…という感じでした。それ以外は真似したくなるような所ばかりで、ありきたりな設定の中に色々と詰め込まれてて面白かったです。外伝頑張ってください。 (2018年3月23日 22時) (レス) id: 916ce16a17 (このIDを非表示/違反報告)
sunshine。。。(プロフ) - 面白い。 (2018年3月4日 10時) (レス) id: a43e5c801b (このIDを非表示/違反報告)
ユン(プロフ) - 途中途中がエロすぎますよwあ、いい意味でですよ!?しかもみんなの特徴をすごい掴んでいてめっちゃ好きです!しかも所々がかっこいいです!何回も読み返したくなる病にかかりましたw第二幕楽しみにしてます!これからも頑張ってください!応援してます!!! (2018年2月26日 15時) (レス) id: 0f8c4a85df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:如月 x他1人 | 作成日時:2018年2月17日 15時