閔琉其 ページ32
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「いらっしゃい」
ランプの灯りと 、タバコの灯り 。
いっつも彼は 、“ ようこそ御出下さいました ”とは言わない 。
規律に縛られることを嫌がる 彼らしい 。
ぶっきらぼうな声と 、愛想の無い視線 。
壁によしかかり 、あぐらをかいて 客を迎え入れるなんて …… 。
まあ 、このキャラがウケて 人気を集めているんだけどね 。
「あ、なんだ。お前か」
「なんだとは何よ」
「何しに来たんだ」
「抱かれに来た」
「嘘つけ」
優雅に 煙草の煙をくゆらせている 。
その甘い容姿とは ミスマッチな光景 。
ユンギは そんな半分以上残っているタバコを 灰皿に押し付けて 、乱雑にお酒を用意した 。
彼の正面に座り込む 。
私が彼に会いに来る時は 、他の皆とは少し違う目的を持っている 。
「ユンギ」
「あ？」
「ホビ分かる？チョンホソク」
「あー。……てかお前、やっぱり本名調べてんのな。怖ぇよその情報網」
「ホビがいた事務所と繋がってた組織って分かる？」
「有名なとこだぞ、あれ。俺の親玉が知り合いだった。ソウルじゃ三番くらいには入る規模じゃねぇの」
「代表の名前教えて」
「無理」
「ケチ」
「ヤミ社の代表の名前なんか聞いてんじゃねぇよ。いつもお前のせいで俺ヒヤヒヤしてんだからな。いつ身柄 狙われるか分かんねぇんだよ今も」
まあ 、お分かりだろう 。
ユンギはそっちの世界の人 。元 、を付けるべきか 。
裏 社会の 、人間だった 。
少年 院から出てきて 、お金に困った彼は ここで大金を稼ぐことでなんとか生計を立てている 。
だから 、情報の 塊 。
大体の情報は ユンギとグクからもらっている 。
ホビともう一度 会う気にはなれなくて 、ユンギのところへ来た 。彼なら私を知り尽くしているし 、こちらの手の内も バレバレ 。
身体 の関係なんか無くったって 、彼はお願いさえすれば 情報をくれる 。
無駄な詮索もしてこないし 。
ある意味 、フラットな仲だ 。
「次は何狙ってんだよ」
「そういう組織がどれくらいあるのか気になって」
「今はもうねぇよ。全部警察に潰された」
「嘘つかないで」
「マジで。でっけぇところは細々と生き残ってるけど。ホソクも言ってたろ。どこも借金まみれなんだよ。やってけねぇって」
「うーん…」
じゃあ帰ろっかな 。 なんて わざと呟く 。
ずっと目線を伏せていたユンギは 、その言葉に 顔を上げた 。
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百合梛 - 初めまして、頁を捲るのが惜しい位に面白い作品です、他の作品とは違う読みやすさと魅せられる物が有ります、如月様の御挨拶の書き方もとても素敵で感動しております。第二幕これから魅させて頂きます。 (2019年7月23日 15時) (
レス) id: 620040a8de (このIDを非表示/違反報告)
ゆ わ こ(プロフ) - ただ好き。こういうお話が好き。 何回も読み直してしまう (2018年11月16日 18時) (レス) id: 41ddd5c2e8 (このIDを非表示/違反報告)
ЯeI(プロフ) - とても簡潔に感想を言いますと、やたら行間が多くて読みにくい、会話に(笑)という表記がよく出てくるのが小説的には…という感じでした。それ以外は真似したくなるような所ばかりで、ありきたりな設定の中に色々と詰め込まれてて面白かったです。外伝頑張ってください。 (2018年3月23日 22時) (レス) id: 916ce16a17 (このIDを非表示/違反報告)
sunshine。。。(プロフ) - 面白い。 (2018年3月4日 10時) (レス) id: a43e5c801b (このIDを非表示/違反報告)
ユン(プロフ) - 途中途中がエロすぎますよwあ、いい意味でですよ！？しかもみんなの特徴をすごい掴んでいてめっちゃ好きです！しかも所々がかっこいいです！何回も読み返したくなる病にかかりましたw第二幕楽しみにしてます！これからも頑張ってください！応援してます！！！ (2018年2月26日 15時) (レス) id: 0f8c4a85df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月
x他1人 | 作成日時：2018年2月17日 15時
