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反論しようと思って後ろを向いたのに、ぐいっとマルに引っ張られた、と思ったら、あっという間にマルの膝の上。
「スマートなんはやっぱり、自然に座ってする状況に持ってくのがええと思うけど」
そう言って横抱きに抱かれたままでマルの顔が近づいてくる。
支えがマルの太ももと腕しかないから落ちひんようにしがみつくしかなくて、結果としてこれはベストポジション。
「それかもう、座らせたとこに立ったまま上からいく」
立ち上がった大倉にあごを捕まえられて、上を向かせられる。
なるほど。Aちゃんが座ってて僕が立っとけばいきやすいなぁ、…ていうかこれ
「僕、される方になってもうてるやんかぁ」
僕がAちゃんの視点に立ってどうすんねん。逆やろが。
「ヤス、ちょうどええわ」
「なにがよ」
「ほんま、章ちゃんちょうどええわぁ」
「だからなにが」
また爆笑したあとで「章ちゃんカワイイ」と言って覆いかぶさってきたマルの胸板を呆然自失で受け止めてたら、大倉がニヤニヤしたままこっちを見て言った。
「まあ、気づけてよかったやないか。
それだけヤスにとってAちゃんは特別な子ってことやろ」
「そうやで。背伸びしてでもキスしたい相手に出会って付き合えたんやから。今から実践で勉強できるやん」
そうか。
これから、2人で一緒に勉強できる。
そういう考え方もあるか。
「ちょっと章ちゃん、そんなんで初夜大丈夫？」
「え、待って。それ身長差関係ある？」
「なくはないよ。ていうかそれ以前に好きすぎて緊張して勃たん、とかありそう」
えぇやだ、こわすぎひん？
思わずぶるっと震えた僕を見て、ツレの2人はまたも爆笑した。
「今までみたいな終わり方したないなら、ちゃんと向き合って自分らで決めた方がええよ」
「そうやで。2人の正解は2人にしかわからんのやから」
2人の正解を、2人で見つける。
「――なんか、こわいけどワクワクするかも」
Aちゃんと2人やったら、何でもいけそう。
「ガチの初恋の反応」
「ほんまに章ちゃんって、生粋よねぇ」
なんか知らんが終始爆笑されてぶうたれた僕は翌日、その場を見ていた女子によって「丸山君にお姫様だっこされて大倉君に顎クイされた姫」として注目を浴びるんやけど、それで寄ってくる女の子が減るかと思ったらそうではなくて、逆に増えた。
女の子ってほんまにわからへん。
Fin
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みき(プロフ) - 待ってます！ (2021年4月14日 10時) (
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cayochi(プロフ) - 私も待ちます (2021年4月14日 8時) (レス) id: 89ed3d2d70 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - いい子で待ってます (2021年4月14日 8時) (レス) id: b5cc118e0b (このIDを非表示/違反報告)
ブルームーン(プロフ) - イイ二人の世界だ〜(*´艸｀*) (2021年4月14日 8時) (レス) id: d5063d2f63 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 二度目の更新有難うございます！丸ちゃん、金木犀の香り…想像できます〜♪♪でも、連絡先交換とか名前で呼ばせるとか！？えっ！！丸ちゃんーー！！！って感じです！！笑 (2021年4月13日 19時) (レス) id: c6ee858f5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりん虫
| 作成日時：2021年3月8日 9時
