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6日目、もうジャンプしても何ともないくらいに足首は回復したので、ジャッキーから「完治」のお墨付きをもらった。
出稼ぎに出ていたみんなも帰ってきて、エイトはまた騒がしくなる。今夜からbarも営業再開。
私も明日から仕事に行くので、今日のうちに帰れるように朝から荷造りをした。
昼過ぎ、まだみんな揃っていないのに、営業時間の前に快気祝いのパーティーをしよう、と言って連れてこられたのはなぜか私のマンション。
マックに促されてドアを開けたら、そこは知っている私の部屋ではなくなっていた。
「なにこれ！」
広くなってる！部屋が増えてる！
全体的になんか、おしゃれな感じに。
マックがチラチラこっちを見ながら私の手を引いてどんどん進んでいくので、呆然としながらついていく。
キッチンも広くなってるし、リビングのソファが変わっている。前に欲しいと思っていたけど、一人暮らしには大きすぎるし諦めてたやつ。
そのソファに、姿が見えなかったエースとアーセナルが座っていた。そして部屋の隅には心配顔のトッポ。
ト「どう？」
トッポは、私じゃなくエースの方を向いて言った。
エ「本人に聞けや。“なんかおしゃれな感じ”言うてるからええんちゃうの。なぁ、A、気に入った？」
私のしょうもない感想はエースに読まれたらしい。トッポがやってくれたのかな。また勝手に部屋に入られた。
返事をしない私を見て、アーセナルが言う。
ア「俺はもっと広くしよって言うたんやけど、トッポがこのくらいがええって聞かんかったから。気に入らんなら今からでも…」
「ちょっと、私の部屋にケチつけないで」
何がどうなって部屋が増えてるのか、改装されてんのかはとっても気になるけど。
とりあえず部屋は、私のお気にいりの部分は残したまま、おしゃれに快適になっていた。
ト「…気に入った、ってことでええの？」
「うん。ありがとうトッポ」
ト「僕達、まだ友達やんな？」
後ろで笑っているらしいエースに心の中で口に出しては言えない悪態をついて、私はトッポに笑いかけた。
「もちろん。大好き」
はー、と息をはいてにっこり笑った天使ちゃんは、トテトテと近づいてきて私に抱きついた。
ト「よかったぁ。気に入ってもらえへんかったらどうしようかと思ったぁ」
神は生きていた…！
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作者名：きりん虫
| 作成日時：2020年7月6日 21時
