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7 終 ページ15

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エ「…もうすぐ帰ってくるんちゃうかな、マック」


「えっ」


私は思わずガムの手を振り払って立ちあがっていた。


ガ「ちょっとエース、やめてって。今ええ感じやったのに」

エ「お前は人のもんにまでみたらすな」


今のが『気分を操作』?

思っただけだったのにエースはこっちを見てニヤッと笑った。



エ「さて、そろそろほんまに準備するわ。お前が店の外でウジウジしとるから時間とられたし、責任取って売り上げに貢献せぇよ」

エースは言うなり席を立ってカウンターの向こうに行ってしまった。



「どういう意味?」

ガ「一杯飲んでけってことやろ。Aちゃんエースに懐かれたなあ」

めっちゃ人見知りなんやであのワンちゃん、とコソッと呟いて、また手を握ろうとしたのでさりげなく避ける。


ガ「俺は人懐こい猫ちゃんやから。仲良くしてな」


イケメンと仲良くなるのはやぶさかではないけれども、これがあと4人も続くのかと思うと本当に心臓に悪い。
それでもどこかワクワクする気持ちが湧いてくるのは、ガムのせいなのか。


そんなことを思っていたら、後ろから店のドアが開く音と一緒にカウベルの音。


まだ知らない4人のうちの誰かか、それとも。


私はやっぱり、ワクワクする気持ちを押さえられなかった。









Fin

桜の森の満開の下-赤紫-→←6



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作者名:きりん虫 | 作成日時:2020年7月6日 21時

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