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森の木々が風を運ぶ。
その風が窓を開けるとサラリと部屋を吹き抜けていき、気持ちよくて目を閉じてその風に当たっていると後ろからぎゅっと抱きしめられた。
「ごめん」
温かい手に思わず頬が緩むと、そんな台詞が、降りてきた。
何か悪いことしたの？なんて勘繰りたくなる。
「何がですか？」
そう聞くと、グリグリと肩口に顔が当たった。和也くんの髪の毛が、頬をくすぐるから擽ったくて首を傾ければ少し残念そうな声が聞こえた。
「花火だよ、終わっちゃったみたい？」
「ああ……うん、さっき終わったみたい」
時間を見れば22時を過ぎていた。ああ、その事か……確かに花火を見ようってここに来たんだったものね。
「うわぁ、やっちまったね」
でも、私にはそれよりも二人が近くなれた事が嬉しかったかも……なんて言ったらがっかりさせちゃうかな？
「いいよ……見られたもん」
「え？」
だから言葉を選んでそう言った。伝わるかな？
なんとなく、和也くんになら伝わる気がした。
「和也くんが花火見せてくれたよ。綺麗な華」
「……」
次の瞬間グイッと体を回されて頭を引き寄せられた。
重なる唇から優しい気持ちが流れ込んできて心地よい。
そのまま暫くキスしながらゆっくり和也くんに抱きつくと和也くんの手が頬に触れた。
「可愛いすぎて困る……オレも見えたよAちゃんの花火、柔らかいのに華やかで、キラキラしてた」
「じゃあ……二人で花火が見たってことで、いいんじゃない？」
「そっか、そだね……優しいなぁAちゃん」
「ふふ」
悄気げた和也くんが可愛くて、見つめ合ってクスクス笑って、また口付けて。
戯れているとお互いの身体に火が灯る。
離れがたい身体はそのまま重なって、また二人の世界になるわけで。
時間を気にしないで、そこに溺れていたい。
だから私から和也くんを引き寄せた。
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咲詩(さきうた)(プロフ) - はるちさん» はるちさん。コメント有難うございます！甘いだけのお話がやはり書けない咲詩、現れました←……ここから2曲がり？！ほどある予定です……楽しみと言っていただけて嬉しいです！！(T_T) (2019年10月23日 8時) (
レス) id: 2be9ef90a6 (このIDを非表示/違反報告)
はるち(プロフ) - 甘々だった展開が動いてきましたね…。どうなっていくのか楽しみです。 (2019年10月19日 5時) (レス) id: 041d0ce1ae (このIDを非表示/違反報告)
咲詩(さきうた)(プロフ) - 橘花さん» 橘花ちゃんコメントレス遅くなってごめんね！(´∀｀*)ｳﾌﾌ、ねぇ彼が引っ掻き回してくれるかなー、どうなるか今分岐点なんだよー。いつもありがとう！ (2019年9月16日 21時) (レス) id: 2be9ef90a6 (このIDを非表示/違反報告)
橘花(プロフ) - 夏休みって時間があるようなないような。。バタバタしてたよ〜…やっと終わったね！そして潤くんが波を立てそうな予感ですね…。どこまでも咲ちゃんのお話読みたいです♪明日も彼らを見れる、穏やかな毎日に感謝だね…！彼らの、咲ちゃんの明日も明るくなりますように！ (2019年9月4日 17時) (レス) id: c96c7aeb8a (このIDを非表示/違反報告)
咲詩(さきうた)(プロフ) - はるちさん» はるちさん。ありがとう御座います！ふふ、甘いですよぇ暑くて怠くてグダグダ仕事してる私の頭の中で……こんなことを二人はしております笑読み返して頂けているなんて、幸せです、ありがとう御座います！ (2019年8月21日 8時) (レス) id: 2be9ef90a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲詩(さきうた)
| 作成日時：2019年7月7日 21時
