《5》ダメだよ←8/4 ページ23
引き摺られるようにして…
そのまま、腰を抱かれて部屋に戻ると、和也くんが勢い良く後ろ手に扉を閉めた。
そして途端に和也くんが頰を挟んで口付けてくるから抵抗できずにされるがままになってしまう。
口づけが深くなっていくにつれ、和也くんの這いまわる舌を必死に追いかけて息が苦しくなってしまう。
(待って……待って……)
「っ……」
「心配した……居なくならないで」
ようやく離した唇の間に吐き出すように言われて、その苦しげな声に……ものすごく心配させてしまったのだとわかった。
「ごめん……なさ……い飲み物を……」
ちょっとのつもりだったけれど、黙って出てしまったのは良くなかったかもしれない。たしかに。
反省してきゅっと手を握りながら……下を向くとゆっくりと身体が離された。
「ごめん。オレも取り乱しちゃったね。変な輩に絡まれてたのみたら気が気じゃなくて……」
見れば少し困ったように眉を下げた和也くんがそこに居て、本当に申し訳なかったと思う。
もしかしたら和也くんは何か抱えてる？
ここまで取り乱すものなのだろうか？
……冷静な人に見えたのに……
でも……まさかあの人にこんな所で会うだなんてびっくりしたし、勝手に一人で行ったくせに……もし和也くんが来てくれていなかったらどうなっていたかと思うとゾッとしてしまう。
「あれがまさか……？Aちゃんをフッた、ばかなヤツ？」
「ばかって……フフ、そう。もうすぐ結婚するらしいのにね、奥さんじゃないんですって。他にも生徒にまで手を出してるなんてね……」
どうやら私はセカンドですらなかったのだろう。
そういえば二人で旅行なんて行ったこともなかった。
「え……教師なの？」
「うん」
だから信用していたって所もある。
そんな単純な私も馬鹿だったんだけど。
「あー、ホント離れてよかったね。あんな奴よりオレの方が趣味いいもん」
和也くんがもう一度正面からぎゅっと抱きしめて言ってくれた。
「うん、私趣味悪かったんだね前は……今はすごく良いでしょ？」
「え……あ、ありがとう。違うよ？女の子の趣味だよ。オレのAちゃんの方がすっげーいい女だもん。アイツよりオレの方が趣味がいい」
何てまた嬉しい事を言ってくれるのだろう。
あんな男に騙されていた私に優しすぎるよ和也くん……
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咲詩(さきうた)(プロフ) - はるちさん» はるちさん。コメント有難うございます！甘いだけのお話がやはり書けない咲詩、現れました←……ここから2曲がり？！ほどある予定です……楽しみと言っていただけて嬉しいです！！(T_T) (2019年10月23日 8時) (
レス) id: 2be9ef90a6 (このIDを非表示/違反報告)
はるち(プロフ) - 甘々だった展開が動いてきましたね…。どうなっていくのか楽しみです。 (2019年10月19日 5時) (レス) id: 041d0ce1ae (このIDを非表示/違反報告)
咲詩(さきうた)(プロフ) - 橘花さん» 橘花ちゃんコメントレス遅くなってごめんね！(´∀｀*)ｳﾌﾌ、ねぇ彼が引っ掻き回してくれるかなー、どうなるか今分岐点なんだよー。いつもありがとう！ (2019年9月16日 21時) (レス) id: 2be9ef90a6 (このIDを非表示/違反報告)
橘花(プロフ) - 夏休みって時間があるようなないような。。バタバタしてたよ〜…やっと終わったね！そして潤くんが波を立てそうな予感ですね…。どこまでも咲ちゃんのお話読みたいです♪明日も彼らを見れる、穏やかな毎日に感謝だね…！彼らの、咲ちゃんの明日も明るくなりますように！ (2019年9月4日 17時) (レス) id: c96c7aeb8a (このIDを非表示/違反報告)
咲詩(さきうた)(プロフ) - はるちさん» はるちさん。ありがとう御座います！ふふ、甘いですよぇ暑くて怠くてグダグダ仕事してる私の頭の中で……こんなことを二人はしております笑読み返して頂けているなんて、幸せです、ありがとう御座います！ (2019年8月21日 8時) (レス) id: 2be9ef90a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲詩(さきうた)
| 作成日時：2019年7月7日 21時
