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「え、それはどういう……」

 クドウさんの言葉にわたしと、それから近くにいたマイズミさんが驚く。え、これってマイズミさんも勘違いしてたパターンのやつ?

「エレメンタルは、適性がある人しかなれないの。詳しいことはわたくしも知らないから省くけども」

 なるほどね。わたしはエレメンタルの適性があったからこうなった、っていうわけだ。エレメンタルって、何気に奥が深いのかも。将来的に分かると良いな。

「ただいま帰りました、寮長」
「あ、おかえり〜!」

 不意に食堂の扉が開き、再び近江さんと会うことができた。わたしは、急いで近江さんに駆け寄って『お久しぶりです!』の言葉を言う。

「数時間ぶり、の方が適切ですけどね。慣れてきたようで幸いです」

 あ、これはちょっと恥ずかしいやつだ。頑張って表情を維持。クドウさんはニヤついてたけど、殴りたい気持ちも我慢しよう。寮長だし、それ以前に先輩だし。

「そうだ、環さんは何が食べたいですか?」
「じゃあ、オムライスでお願いします!」

 それを聞いてから近江さんはすぐキッチンらしきところへ向かい、料理をはじめた。なんかわたしの分も作ってくれる、のかな?

 そんなことを思っている間に、扉から黒猫を抱えた来栖さんが入ってきた。息切れしていて、急いでいたのかな、なんて思ってみたり。そして、すぐに来栖さんは口を開いた。

「魔物がきました! 真泉さんは環さんを守ってください! 私とツキちゃんが応戦します!」

 あ、ここにも魔物は出現するんだね。あれ、ってことは……魔法少女の生戦闘が見られるチャンス!? でも、呼ばれなかった近江さんとクドウさんと湊はどうするんだろう。

「寮長は下手に応戦すると敵を蜂の巣にしてしまうんです。湊さんは、未だに学園から応戦の許可が出ていません」

 考えていると、近江さんがそっと耳打ちしてくれた。凄い、わたしの心を読んだのかな? それとも表情で察した、とかいうのもあるかもね。

「ちなみに私の固有魔法は心を読むものです」

 だからさっきわたしの考えていることに答えてくれたんだ。……いい人だな。でも、近江さんの魔法は常時発動型(アビリティ)任意発動型(スキル)かどっちなんだろう。気になる。

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 記念すべき十話目です。特に何もありませんが。とりあえず、一日目の描写で二十話くらいまで行っちゃうんじゃないかな、とか思ってます。

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設定タグ:オリジナル , 市販書き(一次創作) , ファンタジー   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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星乃(プロフ) - 小鳥さん» コメントありがとうございます。お褒めの言葉を頂き、光栄です。応援もありがとうございます、これからも頑張りますね! (2021年8月10日 23時) (レス) id: 30487c864e (このIDを非表示/違反報告)
小鳥 - 凄く面白かったし、見やすかったです。これからも頑張って下さい。応援しています! (2021年8月9日 17時) (レス) id: 7e59eac1e2 (このIDを非表示/違反報告)
星名ことり(プロフ) - 安眠野郎(星空の武器屋作者)さん» わわ、コメントありがとうございますー!! 好きだなんて……とても嬉しいです(歓喜)これからも応援よろしくお願いします!! (2020年11月1日 10時) (レス) id: 30487c864e (このIDを非表示/違反報告)
安眠野郎(星空の武器屋作者) - 好きです!(唐突)これからも頑張ってください!応援してます! (2020年11月1日 7時) (レス) id: 57a528eae4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星乃 -Hoshino- | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年10月11日 7時

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