◆ ページ10
.
「え、それはどういう……」
クドウさんの言葉にわたしと、それから近くにいたマイズミさんが驚く。え、これってマイズミさんも勘違いしてたパターンのやつ?
「エレメンタルは、適性がある人しかなれないの。詳しいことはわたくしも知らないから省くけども」
なるほどね。わたしはエレメンタルの適性があったからこうなった、っていうわけだ。エレメンタルって、何気に奥が深いのかも。将来的に分かると良いな。
「ただいま帰りました、寮長」
「あ、おかえり〜!」
不意に食堂の扉が開き、再び近江さんと会うことができた。わたしは、急いで近江さんに駆け寄って『お久しぶりです!』の言葉を言う。
「数時間ぶり、の方が適切ですけどね。慣れてきたようで幸いです」
あ、これはちょっと恥ずかしいやつだ。頑張って表情を維持。クドウさんはニヤついてたけど、殴りたい気持ちも我慢しよう。寮長だし、それ以前に先輩だし。
「そうだ、環さんは何が食べたいですか?」
「じゃあ、オムライスでお願いします!」
それを聞いてから近江さんはすぐキッチンらしきところへ向かい、料理をはじめた。なんかわたしの分も作ってくれる、のかな?
そんなことを思っている間に、扉から黒猫を抱えた来栖さんが入ってきた。息切れしていて、急いでいたのかな、なんて思ってみたり。そして、すぐに来栖さんは口を開いた。
「魔物がきました! 真泉さんは環さんを守ってください! 私とツキちゃんが応戦します!」
あ、ここにも魔物は出現するんだね。あれ、ってことは……魔法少女の生戦闘が見られるチャンス!? でも、呼ばれなかった近江さんとクドウさんと湊はどうするんだろう。
「寮長は下手に応戦すると敵を蜂の巣にしてしまうんです。湊さんは、未だに学園から応戦の許可が出ていません」
考えていると、近江さんがそっと耳打ちしてくれた。凄い、わたしの心を読んだのかな? それとも表情で察した、とかいうのもあるかもね。
「ちなみに私の固有魔法は心を読むものです」
だからさっきわたしの考えていることに答えてくれたんだ。……いい人だな。でも、近江さんの魔法は
━━━━━━━━━━━━━━━
記念すべき十話目です。特に何もありませんが。とりあえず、一日目の描写で二十話くらいまで行っちゃうんじゃないかな、とか思ってます。
16人がお気に入り
「オリジナル」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
星乃(プロフ) - 小鳥さん» コメントありがとうございます。お褒めの言葉を頂き、光栄です。応援もありがとうございます、これからも頑張りますね! (2021年8月10日 23時) (レス) id: 30487c864e (このIDを非表示/違反報告)
小鳥 - 凄く面白かったし、見やすかったです。これからも頑張って下さい。応援しています! (2021年8月9日 17時) (レス) id: 7e59eac1e2 (このIDを非表示/違反報告)
星名ことり(プロフ) - 安眠野郎(星空の武器屋作者)さん» わわ、コメントありがとうございますー!! 好きだなんて……とても嬉しいです(歓喜)これからも応援よろしくお願いします!! (2020年11月1日 10時) (レス) id: 30487c864e (このIDを非表示/違反報告)
安眠野郎(星空の武器屋作者) - 好きです!(唐突)これからも頑張ってください!応援してます! (2020年11月1日 7時) (レス) id: 57a528eae4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:星乃 -Hoshino- | 作者ホームページ:なし
作成日時:2020年10月11日 7時