【序章 / ダイヤモンドの煌めき】 ページ1
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キラキラとした校舎。可愛らしいピンクと白が基調の制服。緑あふれる美しい庭園。全てかつての、そして今のわたしが憧れたものだった。そして、わたしの隣に立つ幼馴染も、いつかわたしが憧れた人だった。
わたしは
「ナギ、私たちの寮はどこになるだろうね」
「ユリはサファイアじゃない? 冷静だしさ」
現在は魔法学園の入学式。どうやらこの学園の入学式には『寮分け』というものがあるらしく、わたしと幼馴染の
寮は全部で四つ。強気そうな寮長の『ガーネット寮』、冷静な寮長の『サファイア寮』、ミステリアスな寮長の『アメジスト寮』、そしてほんわかとした雰囲気が漂う寮長の『エメラルド寮』。現在の予想ではわたしはエメラルド寮、ユリはサファイア寮とのことだ。
そして、生徒会長や理事長の挨拶も終わり、遂に寮別所属者の発表が行われることとなった。生徒会長が名簿表を持ち、その凛々しい声で発表をし始める。
「ガーネット寮、朝守 涙──」
知らない名前の中に、いくつか聞き慣れた名前が混じる。そう、小学校の頃の同級生だ。わたしは皆と仲良しだったから、同級生の名前や誕生日などはカンペキに覚えている。
「古都 皐月」
わたしのライバル的存在、サツキはガーネット寮だった。というか、サツキもこの学園に来たんだ。違う小学校だったから知らなかった。
「では次、サファイア寮。……、……、鈴鹿 白百合」
ユリはやっぱりサファイア寮。わたしとユリは目くばせでコンタクトをとる。でも、ユリは少し不服みたい。わたしはユリみたいに賢くないから、よく訳が分からないけど。
「アメジスト寮、……。エメラルド寮、……。これにて寮別所属者の発表を終わります。名前を呼ばれていない人はいませんか?」
アメジスト、エメラルドと発表が終わった。だけど、わたしの名前はどこにもなかった。だからわたしはピン、と手を上げる。自己主張強めでもいい、気がついて欲しかった。
「では、自分の名前を言ってください」
「えっと、環 凪咲です!」
「──環 凪咲。新入生リストには載っていました。……該当寮『なし』です」
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星乃(プロフ) - 小鳥さん» コメントありがとうございます。お褒めの言葉を頂き、光栄です。応援もありがとうございます、これからも頑張りますね! (2021年8月10日 23時) (レス) id: 30487c864e (このIDを非表示/違反報告)
小鳥 - 凄く面白かったし、見やすかったです。これからも頑張って下さい。応援しています! (2021年8月9日 17時) (レス) id: 7e59eac1e2 (このIDを非表示/違反報告)
星名ことり(プロフ) - 安眠野郎(星空の武器屋作者)さん» わわ、コメントありがとうございますー!! 好きだなんて……とても嬉しいです(歓喜)これからも応援よろしくお願いします!! (2020年11月1日 10時) (レス) id: 30487c864e (このIDを非表示/違反報告)
安眠野郎(星空の武器屋作者) - 好きです!(唐突)これからも頑張ってください!応援してます! (2020年11月1日 7時) (レス) id: 57a528eae4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:星乃 -Hoshino- | 作者ホームページ:なし
作成日時:2020年10月11日 7時