偽りの笑顔2 【紫】 (ページ3)

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黄「……。次は、前から歌ってる曲やから、見とくか？」

『……うん。そうさしてもろうてもええ？』

黄「ええよ。ほな、みんなにも言うてくるわ。」

ﾖｲｯｼｮ、

なんて、おじいちゃんみたいな掛け声を出して立ち上がった淳太が、他のメンバーを集めてた。

レッスンが再開された。

俺は、既存曲の見学、新曲の参加を繰り返してる。

見れば見るほど思う。

このグループが、すごく楽しそうやってこと。

弟組が兄組に絡んで、それを兄組がさばく。
Jrの頃もそんなことはあったけど、やっぱりどこかピリピリしてた空気が今は無い。

すごいなぁ。

みんな、ええ顔しとる。楽しそうや。

自分もグループの一員やと言われても、まだ理解できんくて、どこか他人事で、俺はそれをボーッと見てしまう。

…………。

あれ…………

あかん。

どうしたんやろ。。。

なんか、ほんまに疲れてんのかな。

パイプイスに座ってた身体がフラーっと、傾いた気がした。

あれ、力はいらへんな。

橙「ちょっ！！！あぶないって！！崇裕！大丈夫か？！」

『……ん…照史。……ごめん、なんか、ねむくて、、』

橙「……ん。急にしたから疲れちゃったんかな。」

『…-ﾌﾙﾌﾙ-…違うねん。もっと、みんなの様子、見たいねん。でも、なんか、眠い…』

橙「うん。それが疲れてる言うねんで。」

『でも、俺、もっと、』

橙「……大丈夫やから。今は寝てまい。」

体を支えてくれる、照史のおっきくてあったかい手が、頭を優しく撫でていく。その後ろで、優しい目で見てくる淳太がおった。

その隣にはしげ、神ちゃん、流星に、望。。。

みんなが俺を見てる。

みんな、心配してくれてんのかな…

迷惑、かけてないやろか…

こんな俺やけど、

俺の知らん所で、ちょっとはみんなの仲間になれてたんかな…

そう思ったら、嬉しいな…

でも、

やっぱりここに、

アイツはおらんのやな…。

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