#29 黄×赤の夜 /黄色side ページ29
「黄」『赤』
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大切な、俺らのセンター。
あいつは寝れないことでずっと悩んでた。
けど、そんなこと微塵も言ってくれんから、
デビューして5年以上も経つのに、誰も気づかんかった。
唯一知ってた神ちゃんは、ずっとひとりでしげのことを支えようとしてたらしい。
ほんま。あのシンメはもっと人に頼るということを覚えなあかんわ!
しげが倒れたことでメンバーもみんな知ることになって、メンバー全員が交代で一緒に寝るようになってからも、神ちゃんの抱え込みぶりはかわらんみたいやった………。
緑「淳太、今日しげと寝る日やんな?」
黄「ん?そうやで〜 」
緑「そっか。しげ、最近寝れとるんかなぁ?」
黄「あぁ、そういえば神ちゃんドラマで忙しぃて会うてないんか」
緑「そやねん。」
黄「……なぁ神ちゃん。1つ聞いてもええ?
しげのこと、どう思ってんの?」
緑「……………は?」
黄「……いや。なんでもない。」
緑「いや、めっちゃ気になるやん。何でそんなこと聞くん?」
黄「いや、たいしたことちゃうよ。なんか神ちゃん、ようしげの心配してるやん。やから、なんかしげのおかんみたいやなぁって。」
緑「なにそれww まぁ、そりゃぁシンメでずっと気にしてたからなぁ。」
ほんまに、それだけなんかなぁ。
時々、神ちゃんがしげを見る時の目が、メンバーでも、シンメでも、オカンでもない時がある気がすんのよ。
…気がするだけやから、確証はないけど。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
その日の夜。俺はしげん家のソファで本を読んでる。
ここの家主はもう1時間以上台本とにらめっこ。
途中、練習見られるの恥ずかしいからって寝室に籠りにいった。
俺はと言えばほったらかしにされてはいるけど、好きな本読んどるから別に気にならん。
けど、あいつは明日も撮影あるし、そろそろ寝かさんとアカンよなぁ。
そう思ってたら、しげがいた部屋のドアがあいた。
「お、どうしたん?」
そう聞けば、俺の隣に座って俺の服を引っ張るしげ。
あ、ちょっと眠そう。
『なぁ、じゅんたぁ…』
「ん?」
『……そろそろ寝ようと思うねんけど』
「ん。ほなベット行こか。」
よし!これで俺も寝れるわ!
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キリアイ(プロフ) - たまごんさん» たまごんさん!あたたかいコメントありがとうございます!レスが遅くなりすみません。ゆっくりペースではありますが、赤緑コンビが幸せになる日に向かって進めていきたいと思ってます。これからも、よろしくお願いします! (2021年1月9日 12時) (レス) id: d3e17129ce (このIDを非表示/違反報告)
たまごん(プロフ) - 更新されるの楽しみに待ってました!緑さんの心境を思い、一緒にモヤモヤキュンキュンしております♪これからも応援しておりますので、無理だけはされぬようマイペースに頑張ってください!! (2021年1月3日 20時) (レス) id: 8794961631 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キリアイ | 作成日時:2020年11月27日 23時