21.初任務? ページ23
夢主side
「私のAちゃんが〜取られてしまう〜…あぁっ、神は我々を引き裂くのかっ!」
『私、太宰さんだけのものじゃありませんし。明日はまた探偵社ですから、ね?』
私の手を握って離さない太宰さんから何とか逃げながら宥める私。
諦めてくれたのか手を離し、私たちの頭に手を置いた彼は優しい声で言った。
「異能力的には問題ないと思うけど、いざとなったら逃げるんだよ?まぁ、今日任務に行かせるかどうかは分からないけどね」
私は『心配してくれてありがとうございます、行ってきます』と微笑み、しおちゃんを連れて本部へと向かった。
本部へ着くと黒服の男に首領室へ行くように言われた。
ノックをして入ると今日は変なことはしていなかった。
「A君。今日は特別な任務も特にないから中原君に体術の稽古をつけてもらいなさい。彼はマフィアで一番の体術使いだからね」
『はい、分かりました。しおちゃんをよろしくお願いします。…しおちゃん、私今からお仕事行ってくるから。此処で待っててね』
「うん、分かった!」
「シオ!私と遊びましょう!」
そしてしおちゃん達が奥の部屋に消えるとドアがノックされ、中也さんが入って来た。
「じゃあ中原君。A君の指導は頼んだよ。怪我はさせないようにね」
「分かりました、首領。…じゃあA、行くか」
歩き出した彼に続き、私も首領室を後にした。
「昨日はどうだったんだ?」
訓練場は地下にあるらしく、長い廊下を歩いていると声を掛けられる。
『昨日は太宰さんと密輸業者の取り押さえに行きました』
「其れ、絶対青鯖何もしなかっただろ」
『そうですけど、私一人でも大丈夫でしたし…』
「あのクソ鯖の野郎。昔と何も変わってねぇじゃねぇか」
『昔?太宰さんがポートマフィアにいた時ですか?』
私の疑問に彼は嫌なことを思い出したのか、とても嫌そうな顔で首を縦に振った。
「俺らは昔コンビを組んでたんだよ。そん時彼奴は歴代最年少幹部だったんだが、俺はまだ幹部じゃなくてな。幹部命令とか言って報告書とかは全部俺に押し付けて来たんだぜ?」
太宰さんの性格からいってもありそうだな、と妙に納得してしまう。
そんな話…主に太宰さんの愚痴を聞いているといつのまにか私たちは訓練場まで来ていた。
「さ、行こうぜ」
そして私たちは訓練場へと入って行った。
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らおらお(プロフ) - 好きです。読み続けたくなる。 (2019年4月3日 17時) (レス) id: ee472e7980 (このIDを非表示/違反報告)
四ッ谷(プロフ) - 一つ小説の話としては、最初のしおちゃんがいないシーンですが、さとちゃんならもっと焦ってて、太宰さんの言葉もすぐ切り上げてどっかいってしまう位の子だと思われますよ〜!(でもそしたら文ストとの関わりが無くなるのか?) (2018年10月30日 17時) (レス) id: fcad229650 (このIDを非表示/違反報告)
四ッ谷(プロフ) - そもそもさとちゃん自体がいない…?何方にせよ、ハピシュガが大好きな身としてはあまり好ましくない設定なので、今一度設定を見直して頂くか、類似設定の別物(異能の名前を変えて、しおちゃんは別の名前の女の子にするなど)していただけると幸いです。 (2018年10月30日 17時) (レス) id: fcad229650 (このIDを非表示/違反報告)
四ッ谷(プロフ) - あの、3話までしか読んでないのでその後の設定に関わる様なら申し訳無いんですけど、さとちゃんが夢主と成り代わってる時点でそれってもうハピシュガの設定を借りただけの別物ではないですか…?これだとキャラ崩壊以前の問題の様な気がします。 (2018年10月30日 17時) (レス) id: fcad229650 (このIDを非表示/違反報告)
ココ(プロフ) - 最近ハッピーシュガーライフのアニメを見てたのでコラボ作品を見つけてテンションが上がりました!とても面白くて好きです!これからどうなっていくのか楽しみです、更新頑張ってください!^^ (2018年9月12日 17時) (レス) id: 8afcf3da14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kiri | 作成日時:2018年9月7日 23時