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16.私の異能力 ページ18

夢主side

誰かの、呼ぶ声が聞こえる。

この声知ってる…私の大切な人の声。

待ってね、すぐ其処に行くから。

『しおちゃんっ!!』

目を開くと顔のすぐ上にしおちゃんの顔があった。

「Aちゃん…!うぅ、もう会えないかと思ったよう…」

涙が溢れてきたしおちゃんの頭を抱き寄せる。

『ごめんね、しおちゃん』


暫くすると、太宰さんたちがやって来た。

太宰さんが今までの経緯を説明してくれる。

どうやら私は丸二日眠っていたらしい。

彼は異能力が暴走した反動と言っていたけれど、私は何も覚えていなかった。

しおちゃんにナイフが突きつけられてからのことが思い出せないのだ。

そう伝えると、出会った当初の敦君みたいだと言い笑った。

当の本人である敦君は唸っていたけれど。

「どうやら君の異能力は身体能力の強化らしい。普通の人間では飛べないような高さまで飛んでいたしね」

恐らくしおちゃんに何かあったら暴走するのだろう、とも言っていた。

でも恐怖とかは全くなかった。

むしろ嬉しかった、しおちゃんを自分の力で守れることが分かったのだから。

私はゆっくりと立ち上がるとしおちゃんの手を取り歩き始める。

「何処へ行くんだい?」

と声を掛けてきた太宰さんに

『私が暴走した時側にいた人はもう一人いましたから。その人にも一応顔を見せに行こうと思いまして』

そう言って部屋を出ようとするとドアが開き、一人の男が入って来た。

「目が覚めたようだな。Aと言ったか?実は先程ポートマフィア から連絡があってな。Aの異能のことを聞いて話がしたいそうだ。無理にとは言わないが…」

『あ、分かりました。丁度其方に行くところだったので取り敢えず話だけ伺って来ます』

私が承諾すると、彼(恐らく福沢諭吉さんだろう)は頷いた。

「流石にりお達だけでは心配だな…太宰、付いて行ってやれ」

「分かりました」

そして私たちは探偵事務所を後にした。

17.ポートマフィア 〜前編〜→←15.【ハッピーシュガーライフ】



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らおらお(プロフ) - 好きです。読み続けたくなる。 (2019年4月3日 17時) (レス) id: ee472e7980 (このIDを非表示/違反報告)
四ッ谷(プロフ) - 一つ小説の話としては、最初のしおちゃんがいないシーンですが、さとちゃんならもっと焦ってて、太宰さんの言葉もすぐ切り上げてどっかいってしまう位の子だと思われますよ〜!(でもそしたら文ストとの関わりが無くなるのか?) (2018年10月30日 17時) (レス) id: fcad229650 (このIDを非表示/違反報告)
四ッ谷(プロフ) - そもそもさとちゃん自体がいない…?何方にせよ、ハピシュガが大好きな身としてはあまり好ましくない設定なので、今一度設定を見直して頂くか、類似設定の別物(異能の名前を変えて、しおちゃんは別の名前の女の子にするなど)していただけると幸いです。 (2018年10月30日 17時) (レス) id: fcad229650 (このIDを非表示/違反報告)
四ッ谷(プロフ) - あの、3話までしか読んでないのでその後の設定に関わる様なら申し訳無いんですけど、さとちゃんが夢主と成り代わってる時点でそれってもうハピシュガの設定を借りただけの別物ではないですか…?これだとキャラ崩壊以前の問題の様な気がします。 (2018年10月30日 17時) (レス) id: fcad229650 (このIDを非表示/違反報告)
ココ(プロフ) - 最近ハッピーシュガーライフのアニメを見てたのでコラボ作品を見つけてテンションが上がりました!とても面白くて好きです!これからどうなっていくのか楽しみです、更新頑張ってください!^^ (2018年9月12日 17時) (レス) id: 8afcf3da14 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kiri | 作成日時:2018年9月7日 23時

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