ごわ。 ページ5
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分かれ道で香月と分かれ、考え事をしながらいつもよりゆっくりのペースで家までの道を歩く。
何がいけないのか。
どうやったら仲が良くなるのか。
そんな事をボーッと歩きながら考えていると、どこかから啜り泣く声が聞こえてきた。
その声に弾かれるように後ろを振り向く。
すると、いつの日か飛雄ちゃんとバレーの練習をした公園のベンチで、日本人特有の綺麗な黒髪で顔が隠れている女の子がいた。
肩辺りで切り揃えられたミディアムの髪は、風が吹く度により一層黒を際立たせて靡く。
冬の時期独特の肌をピリピリと刺激する冷たい風は、彼女の綺麗な髪と共に透明な雫を攫っていく。
＿＿ただ一言。
「ごめんな、さいっ……」
そう呟いた声は、まるで鈴が鳴るような静かな声で。
か細く、儚い。
弱さを感じさせるその声は、守ってあげたいという気持ちを加速させる。
私がこういう子だったら、英達もなにか変われたのかなぁ。
……なんて、ね。
フッと自嘲気味に白い息を吐き出し、歩く方向をベンチで泣いている彼女に向ける。
「どうしたの〜？」
座っている彼女の前にしゃがみこみ、ふわりと笑いかける。
突然声をかけたからか、目の前の彼女はビクッと肩を震わせ、涙で濡れた目をこちらに向けた。
潤んでいるせいで街灯に照らされて艶っぽく光る黒い瞳。
くっきりとした二重に、長い睫毛で縁取られた大きなくりくりとした目。
ほんの少しだけ焼けた健康的な白い肌のせいか、火照った頬と真っ赤な唇が際立つ。
「な、なんでも、ないでっ……す……」
詰まりながら、それでも心配をかけまいと必死に微笑む彼女。
眉を下げて苦しそうに閉じられたその目からは、止まることを知らないかのように流れ続ける涙。
――綺麗って、こういう事を言うんだと思った。
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霧雨-きりさめ-(プロフ) - キラリさん» 僕も好きですありがとうございます！！← 更新ペースとってものろまですけど応援されたので頑張ります(真顔)← コメントありがとうございました！ (2019年3月28日 21時) (
レス) id: 8bd0fccc40 (このIDを非表示/違反報告)
キラリ(プロフ) - 好きです！笑。頑張って下さい！応援してます！ (2019年3月28日 1時) (レス) id: 203d4207d9 (このIDを非表示/違反報告)
霧雨-きりさめ-(プロフ) - まっちゃオレさん» ああああぁ……！神じゃないですけどありがとうございます！！更新ペースは遅いですけど頑張ります……！ (2019年2月1日 22時) (レス) id: 8bd0fccc40 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃオレ(プロフ) - 文才神!!更新頑張って下さい！ (2019年2月1日 1時) (レス) id: 0ccaee81a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜雨さん | 作成日時：2019年1月8日 1時
