黒雲７ ページ8
gr「っ……おい、A？」
Aが目の前で倒れた
地面に後頭部が着くギリギリで受け止める
顔は蒼白で、唇も青い
心做しか震えている
…本名と性別がバレたから？
いや…自分が女だということを
認めなくなかったのか？
本名を思い出したくなかったのか？
よく分からん
まだAの家から近い所だ
俺は横抱きにし、彼女の家に戻った
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
gr「すまん。失礼するぞ…」
Aの制服のポケットから
鍵を取り出し家に入る
すると一匹の黒猫が目の前に座っていた
家に上がれば「着いてこい」と言うように
一声ﾆｬｱと鳴き、猫は先を歩いた
二階に上がり
猫がカリカリと引っ掻いた扉を開ける
どうやらAの部屋らしい
必要最低限なものしか置いておらず
薄い黄緑色のものが多いシンプルな部屋だった
俺はAをベッドに寝かし
トントンへ電話をかけた
tn［何やグルさん…遅れるんか？生徒会はどうするつもりや？］
電話の向こうで
黒い笑みを浮かべるトン氏が見える…
遅れると察するトン氏には何もいいかえせず
gr「遅れる…いや、休むかもしれんわ」
tn［休む？何かあったんか？］
gr「いや、それがな？Aに会おうと思って家前で待ち伏せしてたんだけどな？」
tn［初めて会うやつの家に押しかけたんか？！アホちゃう？！しかも仮にも女の子やろ？もう少し考えて…gr「わぁぁったから！」……はぁ…］
gr「…そんで、挨拶しても無視されたからAの後ろ着いてったんや」
tn［ストーカーか何かなん？］
gr「黙って聞け。で、お前の性別と本名知ったぞ〜ってこと言ったら目の前で倒れたから、家に運んd…tn［はぁ？！］…しょうがないやろ！こっちだって想定外や！」
tn［はぁ…あんたはそうやって仕事を増やすんやから…看病でもするんか？］
gr「まぁそのつもりだ。元から調子も悪かったらしいし」
tn［でも目が覚めた後はどうするん？グルさん、めっちゃ嫌われとんのちゃうか？グルさんのせいで倒れたんやろ］
gr「…何となくだが、俺はこの機会が、Aと話せる最初で最後のチャンスなような気がするぞ」
tn［諦めればええのに…］
gr「何言ってんだ？お前も興味ある〜みたいな顔してたやろ」
tn［は？！してへんし！］
gr「嘘つけ！…取り敢えず、此奴が覚めたらまた連絡するわ」
tn［おん。遅かったら誰かそっちに送るで］
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志麻セン寄りのcrew - いえいえお役にたてたなら良かったです！！ (2019年6月13日 7時) (
レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)
斬(プロフ) - 志麻セン寄りのcrewさん» はっ！間違ってました！教えていただき、ありがとうございます！！う (2019年6月13日 7時) (レス) id: 72381179a9 (このIDを非表示/違反報告)
志麻セン寄りのcrew - 透明0男は僕にいつも処理させられたなんですけど僕は男にいつも処理させられたじゃないですか？ (2019年6月13日 7時) (レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：斬 x他2人 | 作成日時：2019年6月3日 3時
