透明４６ ページ47
『僕がまだ赤ん坊だった頃、おじいちゃんは亡くなったんだ。だから顔も声も何も知らない。けど、お金持ちだったらしくて。そして僕の親が…酷い奴らだって分かってたらしくて…あいつらに使われないように、僕の部屋の天井裏に通帳とメモが隠されてたんだ。すべて見越していたみたいだった』
…もしおじいちゃんが生きていたら
僕は心を閉ざさずに済んだかもしれない
おばあちゃんは冷たい人だ
でもおじいちゃんからの僕への手紙は
忘れずに送ってくれたらしい
zm「おじいちゃん、ええ人やな…」
sya「Aのこと、少し知れたな！嬉しいわ！」
『なら良かったよ』
初めて自分のことを言葉に出来た
僕自身も嬉しかった
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
スーパーに着くと
とりあえず買うもの買って
今日の昼食と夕食を考えながら歩く
ゾムとシャオロンがいたお陰で
いつもより多く買うことが出来た
『ありがとう。助かったよ』
sya「このくらい任しとき！」
『…もし良かったらだけど、昼食、僕の家で食べる？』
zm,sya「ええんか！？」
二人同時に言った
目がキラキラしてこちらを向いている
…元気な二人だなぁと思いつつ
頷いて見せれば「やったぁ！」と喜んでいた
人に料理を作るなんて初めてだから
勢いで言うもんじゃ無いなと考えた
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
家に着くと、待ってましたと
レイが迎えてくれる
ゾムとシャオロンを見て
驚いていたようだけど、大丈夫だろう
sya「…めっちゃでかい家やな」
『普通の一軒家だと思うけど…』
zm「でかい方やろ！一人で寂しくないん？」
『レイがいるから大丈夫。じゃ、リビングで待っててよ。昼食作るからさ。好きにしてていいよ』
まるで先生に従う子供のように
「はーい」と返事をした二人は
リビングに行き、テレビを見ていた
僕は一人、昼食を作り始めた
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
作ったのはチャーハン
まぁ簡単で美味しいから良いかな
と思っただけ
あとは適当に野菜炒めと
昨日の晩御飯に作ったハンバーグ数個だった
zm「随分豪勢な昼食やんな！食べていいん？」
『いいよ』
zm,sya「いただきます！」
『いただきます』
チャーハンを食べたゾムとシャオロン
少し様子を見てみると
一口食べて手が止まっていた
…美味しくなかったのか？
『え……不味かった？』
sya「……A…めっちゃ美味いわ」
zm「死ぬほど美味い…」
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志麻セン寄りのcrew - いえいえお役にたてたなら良かったです！！ (2019年6月13日 7時) (
レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)
斬(プロフ) - 志麻セン寄りのcrewさん» はっ！間違ってました！教えていただき、ありがとうございます！！う (2019年6月13日 7時) (レス) id: 72381179a9 (このIDを非表示/違反報告)
志麻セン寄りのcrew - 透明0男は僕にいつも処理させられたなんですけど僕は男にいつも処理させられたじゃないですか？ (2019年6月13日 7時) (レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：斬 x他2人 | 作成日時：2019年6月3日 3時
