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透明26 ページ27

最初は普通に食べていた
ただ春の晴れ渡った青い空と
コンクリートの灰色の
いいとは思えない景色を眺めながら
平和に、一人で

…でも、神様は
どうしても僕を邪魔したいらしくて
いや…邪魔というより不快感を与えたいのか

「あ……やっぱここにおったんか…」

昨日逃げ出した僕を捕縛した
眼鏡七三の奴がやってきたのだ
思うより先に顔がゆがむ
そんな僕の顔を見てそいつは呆然としていた

僕はその場を離れようと
広げていた弁当をさっさと片付けた
そして立ち上がりそいつに背を向けた時だった

「昨日はすまんかった!」

その声は、屋上に響き渡った
コンクリートに反響し、空気に溶けていった
振り返れば、深々と頭を下げている奴

「…男に触られるん…嫌やったよな?…後から後悔したんや…あんな強く掴んで…痛かったよな?…ほんまにすまん!」

酷く悲しげに顔を歪め、再度頭を下げた
身長も体格もでかいそいつが
僕のような華奢で身長が低い奴に
頭を下げている光景は
傍から見ればおかしな光景だろう

『…もう話しかけるな』

終わったことの話なんてどうでもいい
謝られたって仲良くしようとは思わない
その事に関しては忘れてやるんだから
話しかけてくるな

その意を込めて、そう言った
そして今度こそ屋上を出ようとした



『っ……!』

校舎へ戻ろうと鉄の扉を開け
一歩踏み出した瞬間に
目の前に黒い壁……ではなく、グルッペンがいた
気付かずに突っ込んでしまい
グルッペンの体にぶつかった

『邪魔だ』

gr「まぁ待て。ほら戻った戻った」

そう言って僕を屋上の方へ戻す
気を使ってか、僕に触れないように
もう一人の男は呆然とこちらを見つめている

gr「紹介するぞ。あいつは副生徒会長のトントンや」

突然、紹介をしてきた
当の副生徒会長は、我に返って
僕へ頭を下げた

tn「あ、え、トントンです!副生徒会長です!」

それを見てか、グルッペンが笑い出し
トントンはグルッペンを睨んでいた

gr「?…そんな警戒せんでもええやろ…顔が怖いぞ?」

『紹介されたからといって僕の心情は変わらないよ』

そう告げれば
「う"っ…」という呻き声を出して
小さくなるトントン

gr「はぁ……大丈夫だ。お前が男を嫌うように、トントンも女が苦手な奴なんや」

『でもそいつは僕を掴んできたけど?』

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志麻セン寄りのcrew - いえいえお役にたてたなら良かったです!! (6月13日 7時) (レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 志麻セン寄りのcrewさん» はっ!間違ってました!教えていただき、ありがとうございます!!う (6月13日 7時) (レス) id: 72381179a9 (このIDを非表示/違反報告)
志麻セン寄りのcrew - 透明0男は僕にいつも処理させられたなんですけど僕は男にいつも処理させられたじゃないですか? (6月13日 7時) (レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: x他2人 | 作成日時:2019年6月3日 3時

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