透明１３ ページ14
ガラッと教室のドアを開けると
三人の奴らを除いた全員の目が僕へ向いた
張り付くような視線、鋭い視線と様々だ
他の奴らの視線を気にも止めず
僕は自身の席へ着く
目の前では３人が話している
朝から耳が痛いほどうるさい
kn「お、透！昨日は心配したでぇ？休みやったからなぁ」
zm「何したん？なんかあったん？」
やはり声をかけてきた
朝から騒々しい。鬱陶しい
僕は無視を続け、また本を読み始める
今日はドイツ史に関しての本
zm「はえ〜ドイツ史って…あいつらも好きそうやなぁ」
rbr「こんなん読まんでもあいつらなら世界史のプロフェッショナルやろ…」
そこで鐘が鳴る
こいつらの話を短くするために
ギリギリで来た。計算通り
そして奴らは自分の席へ帰って行った
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
昼までは何もなく
平和な授業を受けていた
そう…
昼休みに入り、僕は持ってきた弁当を広げ
一人で食べ始める
あの三人は昼まではしつこくなかったようで
今はいない
最初は普通に食べていた
だが５分後、廊下から黄色い歓声が聞こえた
そこで察する
『…生徒会』
そして勿論、昨日の事も思い出す
考えるより先に体が動いた
僕はガタッと席を立ち
窓を開け、足をかけた
それと同時に教室の扉も開く
gr「透…って、はっ？！」
そして僕は窓から飛び降りた
３階、といっても
僕には痛くも痒くもない話だ
上の方からあの男の声がする
それに返事をする声
追っ手が来る
何処かに隠れなきゃいけない
ここから壁のパイプを伝って
屋上まで行くか？
取り敢えず裏手に行こう
僕は全速力で走る
追いつかれないとは思うが念の為
校舎裏に着き、パイプを登る
僕にとっては歩く事と同じくらい簡単だった
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
屋上に着くと
きちんと持ってきたお弁当の残りを食べる
…逃げ切った
でもここからどうしようか
教室に戻るにしても
きっと生徒会が巡回している
呼びかけでもしていたら
他の奴らに報告されるだろう
…何でこんな事になったんだ
何で僕を追いかけるんだ
人間なんて嫌いだって言ったのに
平穏に過ごす筈だったのに
午後、サボる訳にもいかない為
ここは授業開始前ギリギリで出て行こう
そんな事を考えながら
ボーッとしていた
だが、それがいけなかった
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志麻セン寄りのcrew - いえいえお役にたてたなら良かったです！！ (2019年6月13日 7時) (
レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)
斬(プロフ) - 志麻セン寄りのcrewさん» はっ！間違ってました！教えていただき、ありがとうございます！！う (2019年6月13日 7時) (レス) id: 72381179a9 (このIDを非表示/違反報告)
志麻セン寄りのcrew - 透明0男は僕にいつも処理させられたなんですけど僕は男にいつも処理させられたじゃないですか？ (2019年6月13日 7時) (レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：斬 x他2人 | 作成日時：2019年6月3日 3時
