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透明11 ページ12

『…僕は…無理だ……信じられない…分からない…』

無言で見つめてくる
その目から逃げたくなった

『……もう今日は帰ってくれ』

一人になりたい
何も考えたくなかった

僕は拒絶し、罵声を浴びせたのに
「知りたい」と言ったり
優しい目で見てきたりする

完全なキャパオーバーだった
逃げたかった

奴は口を開く

gr「あぁ……帰る…申し訳なかった。こんな急に」

そう言い、レイを膝から下ろし立ち上がった
奴は部屋を出る間際にも
「本当に申し訳ない」と言い出ていった



一人ベッドに座って頭を抱える
レイは俺の膝の上に座ると
こちらをじっと見てきた
何かを訴えるように

でもいつものように
レイの気持ちを読み取る
ようなことはできなかった

『ごめん…レイ…今のお前の気持ちは分からないよ…』

分からない
何故あの男は僕を心配した?
何故あんなに優しくした?
何故僕が罵声を浴びせたのに
あいつが謝った?
僕の知らない人間だ
偽善者?少し違かったと思う

正直、僕が悪いのにあいつが謝ったのは
申し訳なかった
人に対して初めてそう思った

次にあいつに会ったらどうしようか
どんな顔をすればいい?
謝る?また罵声を浴びせる?
分からない…

レイを見る
相変わらずこちらを見ていた
いつも甘えるように喉を鳴らす訳でなく
ただ眠くて膝に乗っているわけでもなさそうだ

『……明日…学校行きたくないな』

呟いた瞬間
その意味がわかったように
レイが立ち上がり、擦り寄ってきた
それはダメだと言うように

…レイの為に学校に行く。そう決めたんだ
まだ入学式を終えたばかり
初の授業も休んでしまった
流石に行かなきゃ…

グルグルと沢山の事が頭を巡る
痛む頭、大声を上げたせいか喉も痛い

吐いて汚してしまったカーペットを綺麗にする
明日の準備をし、風呂に入った
まだお腹は空かなかった

布団に入り目を閉じれば
直ぐに眠りに落ちた

ーーーーーーーーーーーーーーー
更新速度落ちます…すいません…

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志麻セン寄りのcrew - いえいえお役にたてたなら良かったです!! (2019年6月13日 7時) (レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 志麻セン寄りのcrewさん» はっ!間違ってました!教えていただき、ありがとうございます!!う (2019年6月13日 7時) (レス) id: 72381179a9 (このIDを非表示/違反報告)
志麻セン寄りのcrew - 透明0男は僕にいつも処理させられたなんですけど僕は男にいつも処理させられたじゃないですか? (2019年6月13日 7時) (レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: x他2人 | 作成日時:2019年6月3日 3時

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