透明１ ページ2
いつも通りの朝５時
僕が起き上がると同時に
隣で寝いた黒猫のレイも起きる
顔を洗い、寝癖を水で濡らした手で直す
クローゼットから
掛けてあった男物の学生服を取り出し
ベッドに投げる
胸にサラシを巻き、白いシャツを着て
学生服を着る
下の階に降りて
レイに朝ご飯をやった
僕自身が朝食を取るために
食パンをトースターに入れ
フライパンで玉子焼きを作る
パンが焼きあがり
玉子焼きとウインナー、パン、牛乳という
朝食を食べながら新聞を見る
時間になり、食器を片付けると家を出た
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
学校に着くと
生徒昇降口にクラスが張り出されており
僕は自分のクラスへ向かう
そこで荷物を下ろし
時間まで本を読む事にした
すると外からの黄色い歓声が聞こえてきた
ここは３階だというのに随分と大きな歓声
窓側だった為
少しだけ首を上へ伸ばすと
門に人だかりが出来ていて
真ん中で人が分かれていた
そこには男の集団が歩いていた
あれが噂に聞く生徒会らしい
この学校は権力者と頭脳明晰者が集まっている
生徒会は毎年、その両方と顔が良いという
ハイスペック者が集まる
この学校の教師達も
権力が影響しており頭が上がらないらしい
僕はまた、本に目を戻す
すると今度は
同じクラスなのだろうか
三人の女の子に声をかけられる
女1「ねぇ、名前なんていうの？！」
女2「どこから来たの？！」
女3「本読んでないで少し話さない？！」
甘い鼻につく香りを出しながら
少し赤らめた顔でニコニコし
僕に話しかけてきた
『………』
僕は無言を突き通す
すると何故か悔しそうに顔を歪め
三人は離れて行った
うるさい奴らだ
成績で無理やり入ったこの学校も
頭がいい奴らがいても腐っている
生徒会も、やって来た女子も
その辺にいる奴らも
全員結局腐りきった人間というものだ
こうして生きている理由？
それはレイがいるからだろう
もしレイがいなかったら
学校になんて行かずにとっくに死んでる
レイが死んだら僕が死ぬ時だろう
まだ若い猫だけれど
レイが死んだら僕も死ぬことは
決定事項なんだ
そんなことを考えながら
本を読み進めていると
また邪魔が入った
「おぉ！後ろは男かぁ！お前名前なんていうん？」
口煩い短髪の奴が話しかけてきた
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志麻セン寄りのcrew - いえいえお役にたてたなら良かったです！！ (2019年6月13日 7時) (
レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)
斬(プロフ) - 志麻セン寄りのcrewさん» はっ！間違ってました！教えていただき、ありがとうございます！！う (2019年6月13日 7時) (レス) id: 72381179a9 (このIDを非表示/違反報告)
志麻セン寄りのcrew - 透明0男は僕にいつも処理させられたなんですけど僕は男にいつも処理させられたじゃないですか？ (2019年6月13日 7時) (レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：斬 x他2人 | 作成日時：2019年6月3日 3時
