【A3!】優しさを溶かして＿ 【茅ヶ崎至】

遊園地 ページ26

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すると、



「……ナンパしてきたやつに、ありがとうございますって」



さっきとは打って変わって、少し不機嫌そうな至さん。



「至さん？」



さっきまで笑ってたのに。
ご機嫌ななめ。



「クレープ…」

「え？」


「クレープ、さっき俺一口もらっちゃった」


さっきまでの不機嫌顔はどこへやら。


いつもの意地悪な顔。




「Aと間接キス」




ぺろり、と舌を出す至さんに


ﾎﾞﾝｯ!!!


と私の顔はゆでダコみたいに赤くなった。



「アハハハッ」



また可笑しそうに笑う至さんが、
私の頭に手を置く。



「その顔俺以外にしたらダメだからね？」



もちろん、さらに顔が赤くなったのは言うまでもない。




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「…ていうかさ」

「はい？」

「俺、言ったことあるよね？」

「え？」

「Aに可愛いって」

「……んぁ」

「…はぁ、忘れてたか」

「あ、あはは…すみませんでした」




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