【A3!】優しさを溶かして＿ 【茅ヶ崎至】

103号室：至の部屋 ページ14

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あれから約1ヶ月。



あの日から順調に勉強を教えてもらっている。



至さんは本当に教えるのが上手い。

説明が簡潔で分かりやすいし、
教え方も丁寧だし。



うん。そこまではいい。



とてもいい。



素晴らしくいい。



だけど。




「あー、はい。説明終わったから、ここからここまで解いてみて。俺、あっちで続きしとくから」



そう言ったかと思うと、私の元を離れていく至さん。



『続き』とは、アレ。

ゲームだ。



家庭教師１週間くらいはね、本当に天国だったよ。
今すぐ昇天出来るんじゃないかってぐらいの。

至さんが綺麗だった。

綺麗な至さんだった。うん。間違いない。




『ここが分からない？そうだな〜、ここの公式を使って解いてみて？そう、そんな感じ』


『上手く解けたね。よく出来ました』


『じゃあ、次正解したらご褒美ね』




って、乙ゲー主人公もビックリな
胸キュンパラダイスだったわけよ。





でも、１ヶ月経った今は



「っしゃー！やり〜♪10キル」

「チッ、邪魔すんな。殺すぞ」

「あー、はいマジしらけたわー」

「ハッ、神装備キタコレ」




完全にゲーマーとしての素を暴露。


一応勉強は教えてくれるんだけど、

説明がひと段落着いたら

いつの間にかゲームやってる。



まぁ、教えてもらってる側だから

偉そうなこと言えないし、



それに、、、




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