7話 ページ13
「は?今なんて?」
その後、お見舞いに来てくれた五条先生の言葉に思わず噛みついた
「だからぁ、悠仁、宿儺に身体を乗っ取られて死んだよ」
悠仁くんが死んだ?
この間仲良くなったばかりなのに?
「そっか……宿儺に」
「あれ?意外と冷静だね?」
逆に人が死んでるというのに相変わらずすぎて、不謹慎というかなんというか
「ねぇ、先生。私、もっと強くなりたい
関係ない人が巻き込まれて死なないように」
「A強くなれ、君がみんなの光になるんだよ」
「光になれるかはわかんないけど、私は私の頑張れることをするよ」
「それでこそ僕の生徒だ」
にやりと笑いぐしゃぐしゃと頭を撫でられる
「だからさ、先生の時間があるときに特訓してほしいです
ダメですか?」
「お願いごとなんて珍しいね。もちろんいいよ。僕のお願いも聞いてくれるよね?」
と怪しい笑みを浮かべている五条先生にNOとは言えずに着いていくことになった
「う……やだ……」
「やだじゃない」
「こわい……」
「大丈夫だって」
「そんなの無理」
「何がむりなの?」
「いったぁぁぁ!!!」
さっきから、私の手には一定量呪力を流さないと噛みついてくるネコが握られ、目の前にはホラー映画が繋がれている
しかもめっちゃ胸くそわるい
「ごめん、先生もAも静かにして
内容が入ってこねぇ」
そして真横には死んだ筈の悠仁くんがポテチを摘まみながら真剣に映画を見ていた
「私、ホラーとかハラハラドキドキ嫌いなの」
「だから、呪力を一定量流せる練習になるんじゃん。呪霊みて、呪力が一定じゃなかったら呪力の無駄使いだもん」
「しかも、さっき悠仁くん死んだって言ったよね?!」
「あぁ」と愉快そうにしている五条先生とは裏腹に頬を膨らませる
「本当に一回死んでるんだわ、俺」
五条先生の変わりにあっけらかんと答える悠仁くんに「は?」と口をあけた
「宿儺となんか契約交わして生きてるっぽい」
「契約とは?」
「わかんない、覚えてねぇ」
「まじか。」と短く返せば「まじ」と冷静に返ってきた
「で?悠仁くんがここにいるのにも理由があるんですよね?」
「もっちろん!ちゃんとした計画があるからねー」
「計画?」
「だから、その時まで内緒にしてて
A、シクヨロ」
初めて人を殴りたいと思った
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作者名:ゆきはな | 作成日時:2021年4月27日 22時