53 追憶/ お誘い ページ3
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ガーデンテラスにて。
「そしたら宗くん何て言ったと思う!? 私は『聞いてて恥ずかしくなることしか言わない』って言ったんだよ！ひどいよね！」
「あ〜あいつ言いそう」
「そもそも私はお姫様の話をしてるのに宗くんは私が馬鹿なことの話に持ってこうとするの。そこがまずおかしい！ねえ零先輩もお姫様は嫌だよね? ずーっと部屋の中にいるの。自分の好きなことはできないまま礼儀とかさほーとか難しいことばっかり」
「俺様ちゃんはどっちかと言うと王子様な」
「何言ってんの」
「マジ返しで零ちゃん泣きそう」
Aは意地になってりんごジュースを思いっきり吸い上げた。授業中で辺りは静かな中Aの声が響くので、いつ誰が飛んでくるかも分からない。もしかしたらあの面倒な坊主が飛んできたりして。
そうなるとかなり厄介だが…。
( アイツは今それどころじゃね〜か… )
それにしても、Aが言う事には驚いた。
零にも思い当たる節があるからだ。
そう、誰だって自由がいい。自分の好きな事ができるのは何より嬉しいだろう。
零がAを気に入ったのはこういう所、自分を貫き通す意思がある所。
疑う事をやめずに、常に新しいものを求めている。
「…その点宗は気に入った物を壊したくないから、Aと真逆かもな」
「え?」
「ん〜ん。宗もさ、お姫様がただ何もしてないわけじゃなくてその地位に相応しいものを身につけようと努力してるって言いたかったんだと思うよ」
「…」
「そりゃあ七夕の話みたいに王子様とずっとイチャコラして怒られるなら話は別だけど…ほら、もうすぐで七夕だしさ」
「あれ、Aちゃん！」
「あ?」
ガーデンテラスの入口から声がしたと思えば、今度はAが「薫くん！」と席を立った。おい、今話してる途中だぞ…と口にしようとしたが、聞き覚えのある名前にそちらへ視線を向ける。
「驚いた、ガーデンテラスでサボろうとしたらAちゃんがいるんだもん」
「私もびっくりしたよー！」
「あはは、本当にそんな顔してる」
「なんだよ、羽風くんじゃん」
「げ…」
「やっほう♪」
「ちょっと。挨拶なんてされても困るんだけど」
あのライブハウスの羽風くん。
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かげやま(プロフ) - mmkさん» コメントありがとうございます☺️ かっこよくてカリスマがある俺零を書けてるか不安だったのでそう言ってもらえて嬉しいです〜😿！mmk様もお体にお気をつけてお過ごしください！更新頑張ります✊ (2022年8月15日 11時) (
レス) id: d06e41bbdd (このIDを非表示/違反報告)
mmk(プロフ) - すごく面白いです…！！俺零様がとても好きです…！！これからも体調崩さない程度に頑張ってください！更新楽しみにしてます! (2022年8月15日 11時) (レス) @page43 id: 27732d5374 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2022年7月13日 14時
