68 追憶/ 約束 ページ18
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あ、あそこの店の店長面白いよ。そこ曲がってすぐの洋服屋で服買ってんの。そこの地下ライブで俺様の可愛い後輩がバンドやっててさ。そうだ、今度会わせてやるよ。
「…なんか、零先輩物知りだね?」
「なんだそれ」
「私ここの道通ってるのにあそこにお店あるの知らなかったよ」
「夜しかやってね〜店とかあるし。Aちゃんは良い子だからそんな時間に来ないんだよ」
「む、バカにしたな今」
物知りってだけじゃない。少しガラの悪い人に挨拶されてたり年配の人から話しかけられたり。知り合いも多いみたいだ。
( 女の人にもいっぱい見られてるし)
人からモテモテって感じ。
「飯、バーガー屋でいい?」
「！私行ったことないし食べたこともない…」
「は、マジ?」
「うん」
施設はお金なかったからバーガー屋さんなんて高いところという印象しかない。ご飯は基本施設長が作ってたし、カップラーメンとかも高校生になってから食べた。こういうご飯は触れたこともなかったんだ。
ウィーンと自動ドアが開いて、店員さんのいらっしゃいませーが2人を出迎える。
零先輩に連れられるがままにレジ台に立った。
メニュー表を見ると見慣れないハンバーガーがズラっと並んでいる。
( ハンバーガーって何? 何でできてるの? パン…?)
「Aはサラダにするか?」
「あ、え〜と、…！なにこれ、かわいい」
「可愛いって…それは小さい子が買うやつな」
「え…ダメなの?」
「…わ〜ったよ。これ買ってやるから」
「ほんと!? 零先輩ありがとう！」
「はいはい」
目に入ったおもちゃは確か今人気のネコのキャラクター。
ロックだにゃん、が口癖でかわいらしい見た目が特徴だ。ロックなネコというコンセプトがAに刺さった。
零先輩におもちゃだけ渡されて、スタスタ歩いて行くのをついて行く。
「そのキャラ好きなの?」
「好き！見て零先輩、これ引っ張ると歩きながらギター弾く！」
「ほんとだ、すげ〜」
「見てないじゃん！ほら！」
「いいから食えって」
「んぐ」
口に突っ込まれたのはふにゃふにゃポテト。
( お、おいしい…)
「いい感じに陽も落ちてくるな。あとは曇らなきゃい〜んだけど」
「?」
「初めてのハンバーガーはどうだよ」
「おいしいよ。それより本当にどこ行くの? もう夜になっちゃうよ」
「ワーワー言わないで、零先輩について来ればい〜んだっての」
「…?」
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かげやま(プロフ) - mmkさん» コメントありがとうございます☺️ かっこよくてカリスマがある俺零を書けてるか不安だったのでそう言ってもらえて嬉しいです〜😿！mmk様もお体にお気をつけてお過ごしください！更新頑張ります✊ (2022年8月15日 11時) (
レス) id: d06e41bbdd (このIDを非表示/違反報告)
mmk(プロフ) - すごく面白いです…！！俺零様がとても好きです…！！これからも体調崩さない程度に頑張ってください！更新楽しみにしてます! (2022年8月15日 11時) (レス) @page43 id: 27732d5374 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2022年7月13日 14時
