22 追憶/ ファン ページ22
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デレレレン！
ギターの音で締まると、一瞬の沈黙の後にオオオ！と歓声が上がった。Aはステージの上で息を切らして満足そうに笑った。
そしてステージの奥を見ると、パチパチと手を叩く薫の姿が。
たまたまスタジオに居合わせた客達にお礼を言って、早急にステージから降りる。もちろん向かうのは薫くんのところだ。
「お疲れ様、Aちゃん。カッコよかったよ♪
はいこれ、りんごジュース！サービスね〜」
「へへ、ありがとう！」
「今日は何か機嫌いいね? 別にこの前が悪かったわけじゃないけど…よく笑ってたからさ」
「…」
そう言われて、Aは自分が機嫌のいい事に気づいた。
2回目のステージで気が抜けてるのもあるが確かに今日は心も体も軽いような。
「昨日友達できたからかな。すごい面白いんだ、その子」
「へえ、男の友達?」
「そーだよー。その子も薫くんみたいにあんまり教室に来ないんだって」
「俺みたいにって、変な言い方するなあ」
「え、変な言い方だった?」
苦笑いをする薫くん。
「間違ってないけどね。今は逆に行ってる人の方が珍しいんじゃない?」
「そうなんだ…確かに教室ガラガラだった気もする」
「あはは、毎日行ってるのに覚えてないの?」
「んー、あんまり周り見なくて」
「Aちゃんは女の子なんだから少しは見ないと。もしかしたら変な男が…」
話してる途中で、薫くんはAの後ろに視線をずらした。
そしてすぐに目を細めてAを抱き寄せる。まるで何かを警戒してるみたいだ。
「え、薫くん?」と見上げるも、離してくれる様子はない。
「…Aちゃん、知り合い?」
「え?」
1点を見つめる薫くんの視線を追って振り向けば、そこには夢ノ咲の制服を着た男の子が。俯いて手をいじっている。
( で、でかいなこの人…… )
身長がいくつあるかは分からないけれど、薫くんよりも大きい気がする。
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かげやま(プロフ) - みそらーさん» こんにちは！コメントありがとうございます！新作です〜🥳こちらこそ楽しんでもらえるようにがんばります✊ (2022年4月2日 15時) (
レス) id: d06e41bbdd (このIDを非表示/違反報告)
みそらー(プロフ) - し、新作ですか…！楽しみです。自分のペースで、応援してます!! (2022年4月2日 15時) (レス) id: 6e5a03b04b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2022年4月2日 0時
