65. プライベート ページ15
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ストーカーの話をよく聞きたいという天祥院先輩の元に話した帰りの時だった。
「あっ…んず〜！」
「わっ…」
「やっほう〜」
「橙条くん…、と天堂くん」
「よお」
また忙しそうにしているあんずを見つけた。
Aは後ろから抱きつく形で、あんずの肩にぐりぐり〜と頭を動かした。瑞生はそれを蔑むような目で見る。
「おいバカ、テメェあんずにくっつくな」
「天祥院先輩に会いに来たの?
聞いたよ橙条くん、ストーカーに……」
「そんな顔しないであんず。俺は何もされてないから」
「……」
どの口が言うのやら。
同席した瑞生も、Aが過去どのストーカーにどんな事をされたのか聞いたが、何もされてないというにはあまりにも酷すぎた。
盗撮された写真や狂った愛を綴った手紙をポストに入れられる、話しかけられてキスを迫られる…など。想像するだけで吐き気がするようなことを、Aはこの2年間でされたらしい。
瑞生はなぜそれを言わなかったのか、問い詰めたい衝動に駆られるものの、すぐに自分たちが言えるような空気を作ってなかったように思えて口を閉ざした。そもそもAもAでそれを気にしない節があることから、本当に言うまでもないと思っていたんだろう。
後々、ESがファンに注意を呼びかけることになるなんて思ってなかったんだ。
「それよりあんず、また痩せた?」
「え、」
「俺はあんずの方が心配だよ〜…。ご飯ちゃんと食べなきゃダメだよ」
そうかな、と苦笑いするあんず。
瑞生は特に痩せたとは思わなかったが、Aが言うんだからきっとそうなんだろう。Aにとってあんずはとても大きい存在だということを、ずっと前から知っている。
「じゃあね、ふたりとも。お仕事頑張ってね」
そう手を振るあんずを名残惜しそうに見送ったA。
「あーあ、行っちゃった…」
もうちょっと一緒にいたかった。
( …こいつ)
「A、」
「さっ、行こっか！バラエティーの撮影なんか久しぶりだな〜」
「…おう」
「今日は面白いこと言えるように頑張ろ！」
Aがどうしてこんなにあんずのことを好いているのか。
聞いてもどうせ教えね〜ンだろうな。
ふんっと気合いを入れるAの傍で、これから起こる不穏な空気を若干感じていた。
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かげやま(プロフ) - 鈴花さん» コメントありがとうございます✨️私もまたこの2人書きたいなと思ってるので機会があれば…！臨時ユニットのお話も😂 (2月20日 23時) (
レス) @page49 id: 2b4670edb1 (このIDを非表示/違反報告)
鈴花(プロフ) - 一気読みしました！超最高でした！まだまだこの2人の不仲話も仲良し話も読みたすぎる…！あと臨時ユニの話を読みたい！ (2月7日 14時) (レス) @page1 id: cfaa8deb10 (このIDを非表示/違反報告)
かげやま(プロフ) - 俎板さん» コメントありがとうございます✊無事完結出来ました…！読んでくださりありがとうございました！嬉しすぎるお言葉〜😭🙏次の作品もよかったら…！ (2022年3月26日 2時) (レス) id: d06e41bbdd (このIDを非表示/違反報告)
俎板(プロフ) - 完結おめでとうございます…！作者さんのお話大好きです〜！ (2022年3月26日 1時) (レス) @page49 id: 0b4ff99b4b (このIDを非表示/違反報告)
かげやま(プロフ) - 彼岸桜＋αさん» こんばんは！コメントありがとうございます〜…！😖以前いただいたコメントで勇気づけられながら完結へ行けることが出来ました！本当に感謝しています😭最後まで読んでくださりありがとうございました！ (2022年3月25日 21時) (レス) id: d06e41bbdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2021年7月3日 0時
