159 イベント/ 事務所STOP ページ9
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突然叫び出したAに、ふたりは肩をびくつかせて少し距離をとった。
今まで感じていたこ〜がくんへの違和感。
ずっと誰かに似ていると思ったら、まさか
「こ〜がくん、昔の零先輩に喋り方似てる…ずっとモヤモヤしてたんだ…」
「なッ…」
「零先輩がふたりいるみたいで変な感じする」
「俺様は俺様だ！こんな軟弱野郎の吸血鬼ヤロ〜と一緒にすんな！」
少しの間モヤモヤしていた原因が分かってスッキリした。
案外ぱっとは分からないもんだなあ、とニコニコしていると、零先輩と目が合った。すぐに逸らしたけれど。
「ったく、確かにあの頃の朔間先輩はカッケ〜。
だからって似てるって言うんじゃなくてそのまま俺様のことをカッコイイって言えばいいじゃね〜か！」
「え? まさか！零先輩の方がずっとかっこい……」
「…なんだよ」
「あ、あえっと、か！か、かっこ……かっこつけたがり、だったよ…?」
「…」
「うおッ、急に壁にもたれかかるなよ吸血鬼ヤロ〜」
( あ、危ない…！私！しっかりして！)
あやうく零先輩の方がずっとかっこいいよ、って言うところだった。なんならほとんど口から出てた。
さすがにドラマ主演を乗り越えれば演技力も誤魔化し方も伊達じゃないということだろうか。おかげで上手く誤魔化すことができてよかった。
「はあ…もうめんどくせ〜な！さっさと体操着取り行って戻らね〜と、時間がもったいねえよ！」
「確かに。早く行かないとね。今日しか練習できる日ないし…」
「そんなに忙しいんかよ、テメ〜は」
「まぁ…あんまり仕事のことは言えないけど。…? あれ、電話だ」
零先輩を置いておいて3-Bの教室へ歩き進む内、ポケットがバイブレーションで揺れるのを感じる。新しく買い直してもらったスマホだ。
このスマホにはもう事務所、マネージャーさんとあんずの電話番号しか入ってないから、となると…。
「…もしもし? マネージャーさん?」
《ああ。サボってねーか? つーか今お前どこにいんの。
プロデューサーとやらに用があんだけど》
「あんずに…? 一体何の用…」
《あ、ここか? レッスン室》
「えっえ、まって！私今そこにいないから！あんずに何の用なの…ていうか今回は何もないって言ったじゃん…！」
「どうした」
切羽詰まった顔で話すAに、すかさずこ〜がくんが割って入る。
しかし今の彼に頼んではいられない。
《社長からの命令だ》
ああ、もうダメなのか。
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かげやま(プロフ) - 瑠衣さん» コメントありがとうございます。遅くなってしまってすみません…（ ; ; ）引き続き楽しんでもらえるように更新頑張ります🥹🫶 (2022年10月24日 11時) (
レス) @page21 id: cbb4c9f31f (このIDを非表示/違反報告)
瑠衣(プロフ) - 更新ありがとうございます！続きがすごく楽しみです、、！ (2022年10月23日 20時) (レス) @page21 id: 04c1c43a5d (このIDを非表示/違反報告)
かげやま(プロフ) - めぐるさん» コメントありがとうございます。このあと先もドキドキを届けられるように更新頑張ります✊読んでくださると嬉しいです〜🫶 (2022年9月30日 10時) (レス) id: cbb4c9f31f (このIDを非表示/違反報告)
めぐる(プロフ) - 更新のたびにどきどきしてます！がんばってください！ (2022年9月30日 10時) (レス) @page7 id: 3d1c15bfdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2022年9月29日 6時
