156 イベント/ 雲行き怪しい ページ6
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「だあ、また間違えた！くそっ！」
「もしかしたら俺が移動の邪魔をして、振りに入るのが間に合ってないのかも知れない」
「…」
「アドニスってか…おいチャラ男！テメ〜もう少し前出なきゃ位置ズレるだろ〜が！」
「はいはい」
「大神くん落ち着いて…。ステージ、意外と狭いから1列じゃなくてジグザグの方がいいかもしれません」
「では我輩とアドニスくんが出るから、薫くんとわんこは後ろに」
こ〜がくんが怒り出したから何事かと思ったけど、どうにか収まりそうだ。あんずもちゃんとプロデューサーだな。
あんな的確な指示出してるのすごい。
最初に会った時は本当に何も出来なそうだったのにな。
( …あ、零先輩があんず見てまた笑ってる )
「これでOKですかね！」「そうじゃな、ありがとう。嬢ちゃん」
Aはまたモヤついて、体ごと逸らす。
なんだろう、嫌だな。零先輩があんずと話してるの見るだけで嫌な気持ちになる。
軽音部の部室に乗り込んだ時以上に嫌な気持ち。
( …これも、好きだから? )
「おい」
好きだとこんな嫌な気持ちにもなるんだ、知らなかったな…。
初めて知ることばっかりだ。
「? おい、A」
Aはペットボトルの蓋を取って嫌な気持ち毎流してしまおうと口に近づける。
が、それは肩をグイッと引かれたことで叶わなくなってしまった。
「うわ、」
「!? つめて！」
「これわんこ、Aを乱暴に扱うでない。
…水をこぼしてしまったのかえ。まったく、普通に声をかければ済む話だろうに」
「う、やだ〜〜お腹ぐしょぐしょ」
急に動かすものだから、腕が大きく動いてびしゃ、とペットボトルの水が跳ねた。おかげさまで日和先輩に返そうと思っていた体操着が濡れてしまった。
こ〜がくんが申し訳なさそうに「わり…」と謝るので、Aは首を横に振る。
「いいよ、どうせこれ私のじゃないし」
「でもテメ〜も悪いかんな！ぼうっとしやがって！」
「こら、やめんか。Aも疲れてるみたいじゃし、一度休憩にして…Aはそれを着替えてくるといい」
「はーい」
あんずからもらったタオルでポンポン、と拭いてふと思い出す。そういえば着替えは制服しかないことを。
「あ、私着替えが…」
「Aちゃん、それ誰の?
自分のじゃないなら、ここの生徒にもらったってことだよね?」
薫くんが急に怖い顔をして詰めてくるから、わけも分からず頷いた。
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かげやま(プロフ) - 瑠衣さん» コメントありがとうございます。遅くなってしまってすみません…（ ; ; ）引き続き楽しんでもらえるように更新頑張ります🥹🫶 (2022年10月24日 11時) (
レス) @page21 id: cbb4c9f31f (このIDを非表示/違反報告)
瑠衣(プロフ) - 更新ありがとうございます！続きがすごく楽しみです、、！ (2022年10月23日 20時) (レス) @page21 id: 04c1c43a5d (このIDを非表示/違反報告)
かげやま(プロフ) - めぐるさん» コメントありがとうございます。このあと先もドキドキを届けられるように更新頑張ります✊読んでくださると嬉しいです〜🫶 (2022年9月30日 10時) (レス) id: cbb4c9f31f (このIDを非表示/違反報告)
めぐる(プロフ) - 更新のたびにどきどきしてます！がんばってください！ (2022年9月30日 10時) (レス) @page7 id: 3d1c15bfdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2022年9月29日 6時
