193 イベント/ すれ違い ページ43
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「Aちゃんおはよう」
なんていつもみたいに笑うあんずに、Aは微笑んで挨拶を返した。今のAに感情を右左へ動かす気力なんてなかったからだ。
今日はスターライトフェスティバル当日。つまり世はクリスマス。
Aの嫌いなクリスマスがやってきてしまった。
「…あんず、倒れたんだってね。昨日スタフェスと一緒にその話聞いたんだ、何もできなくてごめんね」
「え…！そんな気にしないで、大したことなかったから。
あの時期はハロウィンパーティーとか修学旅行とか、他にも立て続けで体調管理ができなかったの」
あんずはそう言いながら衣装を探す。
彼女の目の下にはくまがある。きっとこのスタフェスでもかなりの仕事量をこなしているんだろうと察することは容易だった。
「あった！」と衣服カバーを開けて見えたのは、白と水色が綺麗にあわさったフリルのミニドレス。
雪の結晶を表現しているようでキラキラと輝いている。
「……きれいだね」
「！ 何か今日Aちゃん機嫌いい? いつもより優し…ていうか、マ、マイルド…?」
「…」
「あ！今のナシ…」
機嫌がいい? そんなわけない。
この1ヶ月半休みなしで愛嬌を振る舞いていたせいでそれを消す方法が分からなくなって今日を迎えただけ。
Aは忙しくなればなるほど何かを考えることはなくなってアイドルになることができる。それを、今あんずの前で見せているのだ。
すると、控え室にあるテレビから音楽が聞こえてきた。
「あれ、…」
「ん? あぁ、今は“Knights”が歌ってるね。前半の中盤ってところかな…。Aちゃんは予定通り前半と後半の間、あとフィナーレを飾ってもらうよ」
「何かすごい割り込んでる。意地でも私を出したいんだね、あんずは」
「もちろん！じゃなきゃ、夏祭りの時に“UNDEAD”と一緒に歌ってもらってたよ」
「…」
しまった、話題を間違えた。
と思って顔を歪めたのがさらに失態。あんずが「嫌だった…?」と聞いてきたので、首を横に振って「そういうわけじゃない」と下手な言い訳を返した。
Aは椅子から立ち上がって衣装を着せてくれと頼んだ。
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かげやま(プロフ) - 瑠衣さん» コメントありがとうございます。遅くなってしまってすみません…（ ; ; ）引き続き楽しんでもらえるように更新頑張ります🥹🫶 (2022年10月24日 11時) (
レス) @page21 id: cbb4c9f31f (このIDを非表示/違反報告)
瑠衣(プロフ) - 更新ありがとうございます！続きがすごく楽しみです、、！ (2022年10月23日 20時) (レス) @page21 id: 04c1c43a5d (このIDを非表示/違反報告)
かげやま(プロフ) - めぐるさん» コメントありがとうございます。このあと先もドキドキを届けられるように更新頑張ります✊読んでくださると嬉しいです〜🫶 (2022年9月30日 10時) (レス) id: cbb4c9f31f (このIDを非表示/違反報告)
めぐる(プロフ) - 更新のたびにどきどきしてます！がんばってください！ (2022年9月30日 10時) (レス) @page7 id: 3d1c15bfdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2022年9月29日 6時
