162 イベント/ 事務所STOP ページ12
.
あんずが悲しそうな顔をしている。
あんずがどうしようか迷っている。
あんずが、あんずが、私のせいで。
Aはこ〜がくんに支えられながら、そんなことを思って胸ぐらを握る。息がしずらくてたまらない。早くマネージャーさんがあんずに浴びせるであろう暴言を止めないといけないのに。
「嬢ちゃん、」
零先輩がAの横を抜けて、あんずに駆け寄った。
( …なに、やめてよ )
今はあんずに嫌な気持ちを向けるべきじゃないでしょ。
そう思うのに。
「…? A、どうした」
「…っ、いたいの、胸がずっと…」
行かないで。
あんずの肩に触れないで。
「しっかり気を保つのじゃ」
「…朔間先輩、」
「おい右京、…ったく体力ねえな。そんなんで息切らしてんなよ」
「んだとテメ〜…。そもそもコイツがこんなに息を切らしてるのは体が細いからで、それは事務所が管理できてね〜からだろうが」
「こ〜がくん…いいよ…何も言わないで」
Aが所属するRhythm Linkは昔からある事務所、つまり大御所などが多く、反抗などして共演NGなどになってしまえばこ〜がくんに顔を合わせられない。
右京Aを守れば守るだけ自分が不利になるようになっている。
それを分かっているから、あの優しい零先輩も何も言えないのだ。
「よ〜く考えろよ、プロデューサー。今回のイベントのために夢ノ咲から右京を追い出すか、大人しく右京を夢ノ咲に置くか」
「っ…」
今のAの人気度なら夢ノ咲を中退しても困らない。
話題性としてはもう十分だ。
( …もし、このままあの曲を歌って夢ノ咲を出れるなら、少しは楽になるのか )
夏目や零先輩のことで悩むことはない。
でもあんずは…
.
163 イベント/ 事務所STOP→←161 イベント/ 事務所STOP
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 598人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かげやま(プロフ) - 瑠衣さん» コメントありがとうございます。遅くなってしまってすみません…（ ; ; ）引き続き楽しんでもらえるように更新頑張ります🥹🫶 (2022年10月24日 11時) (
レス) @page21 id: cbb4c9f31f (このIDを非表示/違反報告)
瑠衣(プロフ) - 更新ありがとうございます！続きがすごく楽しみです、、！ (2022年10月23日 20時) (レス) @page21 id: 04c1c43a5d (このIDを非表示/違反報告)
かげやま(プロフ) - めぐるさん» コメントありがとうございます。このあと先もドキドキを届けられるように更新頑張ります✊読んでくださると嬉しいです〜🫶 (2022年9月30日 10時) (レス) id: cbb4c9f31f (このIDを非表示/違反報告)
めぐる(プロフ) - 更新のたびにどきどきしてます！がんばってください！ (2022年9月30日 10時) (レス) @page7 id: 3d1c15bfdf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かげやま
| 作成日時：2022年9月29日 6時
