61. 進む時間 ページ11
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「ふふふ、ラスティってば本当に予想以上の反応を見せてくれて助かるわ」
「…それはそれはようござんした」
天井を見ながら皮肉らしくそう言った。
“本物の”ジンはタバコをくわえながら呆れた様子で私を見下している。
見下す相手間違えてますよ〜〜。
ジンが私を横に倒してくれた後、ずっと隣にいたジンの帽子を取り私に見せてきた。
帽子ではなく、隣のジンを。
長い髪のカツラを被った人形がずっと隣にいたなんて今思えばだいぶ恐怖だと思う。
しかもその犯人は……
「普通になんの嫌がらせかと思ったよね」
「あら、私なりの気遣いが伝わらなかったの?
起きたら誰もいないなんて寂しいだろうと思ってやったことなのに」
「ははは、No kidding .」
「冗談なわけないじゃない。私の優しさよ」
頑なに嫌がらせを優しさに変えてくるベル姉なんなの?
言葉を返すのもめんどくさいのでそのままにしておくことに。
すると、ジンが低い声でおちゃらけた雰囲気を壊すようにこう言った。
「それよりか、てめぇは自分で何をしたのか分かってるのか」
「…?」
「…まあそんなに怒らないでよジン。
ラスティの
「じゃあバーボンはどう説明する。その考えだとアイツはネズミって事になる」
(____…は?)
よく分からない会話が目の前で繰り広げられている中、ジンの最後の言葉で背筋が冷えたような感覚に陥った。
何、を言ってるんだろうこの人たちは。
「…話が見えてこないんだけど」
心臓が大きく動いた。
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かげやま(プロフ) - ののいろ系女子さん» コメントありがとうございます。貴重な年越しなのにこの作品を選んでいただいてとても嬉しいです(；；)こちらこそありがとうございます！ (2020年1月16日 10時) (
レス) id: 1cd1d05918 (このIDを非表示/違反報告)
ののいろ系女子(プロフ) - とても面白いです！年またいで読んだんですが、もう大好きの域に到達してます。ありがとうございます！ (2020年1月1日 7時) (レス) id: 8fb3eabd58 (このIDを非表示/違反報告)
かげやま(プロフ) - さちさん» コメントありがとうございます(^^) 期待に添えるよう頑張りたいと思います！ (2019年12月11日 8時) (レス) id: 1cd1d05918 (このIDを非表示/違反報告)
さち - おもしろいです。続きが楽しみです。よろしくお願いします。 (2019年11月28日 19時) (レス) id: ab48ac4e7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2019年7月8日 21時
