102 羽風薫の気持ち ページ2
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「…Aくんが元々守沢くんとユニット組んでたのを横から手出したのは自分でしょ」
「何を言う。合意の元じゃよ」
「……分かってるなら言うけどさ。その
「……」
零、薫、晃牙、アドニス。この4人の前でAは言っていた。よく覚えている。“UNDEAD”が結成された時の話だ。
知り合ったばかりだった薫は、いつも見ていたAの表情とは異なるその顔に、違う意味で惹きつけられた。
( あの顔は、破ったら許してくれる顔じゃない )
「もしかしたら“UNDEAD”脱退、なんて事も有り得るよ」
そうなったら彼は“流星隊”に戻るのだろうか。
……いいや、戻ろないんだろうなあの子は。例え守沢くんに、奏汰くんに誘われたとしても。
一度抜けたら、“UNDEAD”にも戻ってこない。
俺らに迷惑がかかるって思ってるから。
自分とは違う線引きをしているのはそういう理由だろう。
薫たちに迷惑をかけまいと、1歩離れたところで同じステージに立つ。
…それでいいんだけどね、俺は。だから何も言わないし放っておく。
でも朔間さんは違うでしょ。
条件をつけてまでそばに置きたかったんじゃないの。
「…それでもAくんを助けたい」
「…そういうのは守沢くんたちの仕事じゃん。俺ら悪役だし」
と、言ったところで気づいた。
「え、…本気で“UNDEAD”から、追い出そうとしてるの?」
「流石、察しがいいのう」
「ちょ、っと待ってよ。嘘だ。朔間さんが?」
「悪役がいればヒーローはやってくる。ヒーローは悪が立たないところにはやってこない。
千秋くんの正義なら絶対に助けに来るだろう、Aくんを」
「……なにそれ、」
自分はあくまで悪役だと割り切って。
「朔間さんは自分でAくんを助けたいって思わないわけ…?」
「…それが出来たら苦労しない」
「……」
出来たから、Aは今もこうして“UNDEAD”としてアイドル活動をしているのだろう。
結成直前のAを助けたのは、零だ。
( それを分かってないのは朔間さんだけだと思うよ。
……片思い拗らせすぎてるなあ )
「どうなっても知らないからね」
「覚悟は出来ておる」
あの時も、Aにそう言っていた。
___ 「俺がいたら、どうなるか分からないよ」
___ 「そんなの。覚悟はとうにしておるよ」
俺はそれを馬鹿らしいと思って見ていた。
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suzuna(プロフ) - 凄く面白く、一気読みしてしまいました…‼︎更新楽しみにして気長に待っております(*´꒳`*) (1月18日 8時) (
レス) @page35 id: 63b5e8db0f (このIDを非表示/違反報告)
Lim - 凄く面白いです！更新頑張ってください!! (2022年3月20日 21時) (レス) @page32 id: 69ed93d6c8 (このIDを非表示/違反報告)
かげやま(プロフ) - やまはさん» コメントありがとうございます。返信遅くなってしまい申し訳ありません…！😭 更新致しました！これからも気まぐれになりますがしていくので良かったらご覧になってくださると嬉しいです！ (2021年12月12日 22時) (レス) id: d06e41bbdd (このIDを非表示/違反報告)
かげやま(プロフ) - あひる様さん» コメントありがとうございます。返信遅くなってしまい申し訳ありません…！😭 意識して厳しくしていたのでそう言っていただけてとても嬉しいです！これからも更新頑張ります。 (2021年12月12日 22時) (レス) id: d06e41bbdd (このIDを非表示/違反報告)
やまは(プロフ) - すごく面白くて一日で�靴泙覇匹鵑任靴泙い泙靴拭�！これから更新の予定はありますか？続き待ってます…！ (2021年10月19日 17時) (レス) @page27 id: d3221d33a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2020年5月29日 0時
