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大野side
Ｏ「どう？良くなった？」
Ｓ「うーん...あんまり...。」
翔くんを連れて帰ってきた。
そしたら彼、どうやら熱出してたみたいだった。
すぐさま寝かせていろんな準備。
雅紀と潤にもおいらがいなくても平気か、って一応聞いたけど、「あたりまえだろ。」って潤に言われたので問題ないだろう。
Ｏ「なあ翔くん。」
Ｓ「なーに。」
冷えピタを貼ってから、聞いてみた。
Ｏ「最近元気だったの、なんで。」
Ｓ「なんで...って...。」
突然の質問に戸惑ってるようだった。
Ｓ「元気だったから、としか...。」
Ｏ「今、熱中症になって熱まで出してるのに？」
そういうと翔くんは黙ってしまった。
Ｏ「...いや、ごめん。言い方悪かった。
...けどさ、ここ最近ちょっと無理してたでしょ。」
Ｓ「...何、俺が体調崩さないことがそんなに異常！？」
Ｏ「そんなこと言ってないよ。心配してるだけ。
自分でもわかるよね、ちょっと調子悪いな、とか。
わかってたけど、無理してたんじゃないの？」
そこまで言うと、翔くんは唇をかんで言葉を吐き出した。
Ｓ「...最初はほんとに調子よかったよ。
けど、やっぱりだんだん身体は疲れてきてた。
情けない、嫌になる。
俺にはみんなと同じように学校に通う体力もない。」
かける言葉を迷った。
仕方ない、とかそんなことない、とか。
そんな無責任な言葉、かけられない。
Ｓ「辛かったけど、せめて今日まで頑張ろうと思ってた。
けどこれだよ。
球技大会、結局今年も、最後だったのにちゃんと参加できなかった。」
悔しかったんだろう、思春期の男子だ。
友達と同じようにできなくて自己嫌悪に繋がる。
Ｓ「ごめん、ちょっと頭痛いから寝る。」
翔くんの部屋を出ると、中から嗚咽が聞こえてきた。
辛いと思う、悔しいと思う。
そういう年頃だ。
彼は今まで何度もこの悔しさを味わっているのだろう。
今回は、自分なりに最大限努力した。
けど、それでもダメだった。
でも、そんなことで立ち直れなくなるような奴じゃない。
今泣いて、叫んで、思いっきり吐き出して。
それでもう一度立ち上がる。
何度も見てきた、それが翔くんだった。
だから今日まで、生きてきたんだ。
End
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橙空(プロフ) - ritsuさん» すみません、返信遅くなりました！コメントありがとうございます(*´-`)楽しみにしていていただけているようで、嬉しいです。これからも更新頑張ります！ (2018年9月22日 8時) (
レス) id: 8618996bea (このIDを非表示/違反報告)
ritsu(プロフ) - はじめまして。いつも楽しみに読ませて貰っています。続き楽しみにしていました！翔くんが皆になんて言うのか、すごく楽しみです＼(^o^)／ (2018年9月11日 17時) (レス) id: 52872926f5 (このIDを非表示/違反報告)
橙空(プロフ) - ちょこさん» リクエストしてくださりありがとうございました！ちょこさんのアイデアのリクエストで、楽しくこの小説を書くことができています！更新が遅いですが、きちんと書ききるつもりなので、頑張ります！ (2018年9月11日 13時) (レス) id: 8618996bea (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - 遅れてしまってすみません、あのときリクエストさせていただいたちょこです！リクエストを書いてくださり、本当にありがとうございます！いつも楽しく読ませていただいています。更新頑張ってください、応援してます！ (2018年8月15日 0時) (レス) id: 41ca308e38 (このIDを非表示/違反報告)
橙空(プロフ) - moaiさん» コメントありがとうございます！更新が不安定になってしまっていて申し訳ありません...。頑張ります！ (2018年7月31日 12時) (レス) id: 8618996bea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：橙空 | 作成日時：2018年4月16日 22時
