第九話 『普通』でいたくて ページ27
大野side
...まただ。
Ｓ「ごめん、トイレ行ってくる。」
朝。
最近の翔くんは、いつも同じ頃にトイレに行く。
生活習慣が安定してると言えば聞こえはいいけど、正直体調がいいようには見えない。
でも、体温は普通だし、何だかんだいつも通りにも見えるから、学校は休ませてないんだけど...。
Ｏ「うーん...。」
Ａ「大ちゃん、診療中だよ。」
相葉ちゃんの声で、我にかえる。
目の前には、不安そうな顔をしたおばあさんが座っている。
「先生が唸るってことは、どこか悪いのでしょうか...？」
Ｏ「ああいや！そんなことないですよ！ただちょっと風邪が治りきってないですね...。」
おばあさんが診療室から出たあと、相葉ちゃんに小突かれた。
Ａ「しっかりしてよ所長さーん！」
Ｏ「いや、ごめんて...。てか、所長さんってやめてって言っただろー。」
Ａ「ごめんごめん、大ちゃんね。」
相葉ちゃんに、堅苦しいから呼び方を変えてくれと伝えてから３日。まだお互い違和感があるようだ。
Ａ「そういえば潤はなんで所長って言うの？あいつ、ここに来て長いでしょ？」
Ｏ「あいつ真面目だからさ...。」
あいつは頑なに所長呼びをやめない。所長か大野さんって呼ぶ。やめてくれや。
Ａ「で、大ちゃんさっき何考えてたの。」
Ｏ「ちょっとね、翔くん最近調子悪そうだなあって。」
そう言うと、相葉ちゃんはビックリして、
Ａ「え！そうだった！？俺全然気付かなかった...。」
なんて言うので、
Ｏ「いや、気がしただけだよ...。」
と、苦笑してしまった。
Ａ「大ちゃんお医者さんなんだから、その感覚大事にしなきゃでしょ！」
Ｏ「うーん...。」
まだ唸っている俺に、彼はこう続ける。
Ａ「しょーちゃんのことだからどうせ隠してるんだよ...。早めに気づいてあげないと、ね？」
できないウインクを添えて。
Ｏ「うん...でも、あいつそうやって疑われるの嫌いだからなー。すぐ機嫌悪くなる。」
Ａ「もー、大ちゃん唸ってばっかり！そんなんじゃ大事な決断もできないよ！」
Ｏ「えー、相葉ちゃんは適当すぎる気が...」
Ａ「シャラップ！」
そのとき、家から一本の電話が入る。
嫌な予感がした。家からの連絡なんて、いい知らせだったことがない。
相葉ちゃんもここに来てしばらく経って、それがわかってきたみたいで、途端に表情が変わった。
Ｏ「もしもし...？」
Ｍ「所長、翔くんが倒れたって学校から連絡があった。」
...ほら。
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橙空(プロフ) - ritsuさん» すみません、返信遅くなりました！コメントありがとうございます(*´-`)楽しみにしていていただけているようで、嬉しいです。これからも更新頑張ります！ (2018年9月22日 8時) (
レス) id: 8618996bea (このIDを非表示/違反報告)
ritsu(プロフ) - はじめまして。いつも楽しみに読ませて貰っています。続き楽しみにしていました！翔くんが皆になんて言うのか、すごく楽しみです＼(^o^)／ (2018年9月11日 17時) (レス) id: 52872926f5 (このIDを非表示/違反報告)
橙空(プロフ) - ちょこさん» リクエストしてくださりありがとうございました！ちょこさんのアイデアのリクエストで、楽しくこの小説を書くことができています！更新が遅いですが、きちんと書ききるつもりなので、頑張ります！ (2018年9月11日 13時) (レス) id: 8618996bea (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - 遅れてしまってすみません、あのときリクエストさせていただいたちょこです！リクエストを書いてくださり、本当にありがとうございます！いつも楽しく読ませていただいています。更新頑張ってください、応援してます！ (2018年8月15日 0時) (レス) id: 41ca308e38 (このIDを非表示/違反報告)
橙空(プロフ) - moaiさん» コメントありがとうございます！更新が不安定になってしまっていて申し訳ありません...。頑張ります！ (2018年7月31日 12時) (レス) id: 8618996bea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：橙空 | 作成日時：2018年4月16日 22時
