･ ページ8
相葉side
彼らのふわふわしたマイペースな空気に苛ついてしまった。
だから、つい言ってしまったんだ。
「なんだよ、なんでお前らそんなに呑気なんだよ！
特に所長さん！あんたみたいな人がが所長だなんて信じらんねえ！」
まあ当然皆さんポカンとしてしまって。
ハッと我に帰った時にはもう遅く、
翔くんにはまた敵意剥き出しな目で睨まれ、
和也くんも怪訝そうな顔して、
翔くんにピトっとくっついた。
潤は呆れたような顔をしてこちらを見ていて、
俺があんなこと言ってしまった所長さんも、
さっきまでのあのふにゃんとした笑みは浮かべていなかった。
「っ...。すいません！俺、帰りますっ...。」
早く逃げ出したくて、
東京で身に付けたスキル、『謝りまくる』を使ってちょっと強引に帰ろうとした。
普通、そのまま帰すよね、そんな奴。
でも所長さんは俺が今まで出会ったどの人とも違った。
「待って、相葉くん。」
「...はい。」
その声にビクッとしてしまい、ゆっくりと目を会わせずに振り返る。
「確かにね、おいらは所長としてふさわしい人間ではないと自分でもわかってるよ。」
「そんなことないよ！」
「黙って、和。」
「っ...。」
凄い威圧感だった。
「話に戻るね。でも、そういうことすぐ言っちゃうのはよくないと思うんだ。
相手のことよく知らないのにそうやってすぐ否定しちゃうの。」
「...はい。」
俺がそう答えると、
所長さんは再びあのふにゃんとした笑顔になり、
「だからね、ここで働いておいらたちのことよく知ってよ！
とりあえず１週間でいいから！
そしたらさっきの発言チャラにしてあげる！」
と明るく言った。
「...はい？」
意味がわかんない。
でも、
「もちろんいいよね！」
「はい...。」
その笑顔の圧力に屈し、
ついに言ってしまった。
そんな笑顔の所長さんの後ろで、
こっちをじっと睨み付ける目線を送ってくる子たちや、
苦笑いして頑張れと言わんばかりの視線を送ってくる人も気になるのだが、
俺にはもうどうにもできない。
流れに身を任せるしかない。
ああ、相葉雅紀、何だかここで人生を変えられてしまう気がします。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 629人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
真優(プロフ) - 橙空さん» ご返信ありがとうございます！ぜひともよろしくお願いします(_ _) (2017年12月5日 22時) (
レス) id: 7fedf0ac7a (このIDを非表示/違反報告)
橙空(プロフ) - 真優さん» 早速のリクエストありがとうございます！すごく細かくリクエストしていただいてとても考えやすいです。なるべく早く書こうと思いますので、少々お待ちください！ (2017年12月5日 15時) (レス) id: 8618996bea (このIDを非表示/違反報告)
真優(プロフ) - →翔くんは(発作を起こし)既に意識を失っていて回復してからも暫く目が覚めない(でも治って欲しいです！！) 。他のメンバーの絡みなどを全く考えてなかったので、橙空さんのお考えにお任せします！よろしくお願いしますm(*_ _)m (2017年12月5日 11時) (レス) id: 7fedf0ac7a (このIDを非表示/違反報告)
真優(プロフ) - →軽傷だった和也くんは翔くんを探すけれど見つからなくて、先に病院へ運ばれたのかと思って病院へ向かう。病院で翔くんがいないことに気づくと、救急隊？によって翔くんが運ばれてくるのが見える。→ (2017年12月5日 11時) (レス) id: 7fedf0ac7a (このIDを非表示/違反報告)
真優(プロフ) - →事故系が好きなので、その路線でお願いします！翔くんと和也くん2人で、買い物から帰る途中でバスに乗る。そのバスが大きな事故を起こしてしまい、翔くんは座席の下とか見つけられにくい場所に飛ばされる。→ (2017年12月5日 11時) (レス) id: 7fedf0ac7a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：橙空 | 作成日時：2017年9月11日 9時
