【募集企画】東方幻想記録物語8巻 (ページ23)

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本当の友達　被華ページ23

ぬえside

「一番嫌な・・・場所・・・？」

私が聞くと、被華は・・・

自分の体を指さした。

「え・・・！？」

「人格とかは、死んだんだけどね。能力は、私の物になっちゃった」

被華は、悲しそうに言った。

「その能力って・・・？」

被華は、泣いていた。

「【悪魔の加護を受ける程度の能力】・・・」

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「え・・・それ・・・」

「信じられる？ぬえ。あんたが旧友って言ってたやつは、悪魔の依代だったんだよ・・・！」

私は、言葉を失った。

「ねえ、びっくりしたでしょ？悪魔の依代で、それでいて無限の寿命を持ってて、それが殺した奴らの寿命なんだよ・・・！」

私は彼女に、なんと声をかけたらいいのか。
『大丈夫だよ』？『私は気にしない』？
いや、そんなんじゃ駄目だ。
ここで私の想いを伝えないと、本当の友達に何てなれない・・・！

「ねえ、罵倒していいよ。私・・・」

パァン！

彼女の頬に、手が伸びていた

「ぬ・・・ぬえ・・・？」

驚く彼女に、私は言った。

「あんたは・・・こんな私を友達だと言ってくれたあんたは・・・ただの悪魔だったって言うの！？」

「・・・っ！」

「いっつもバカみたいなこと言って、でもちょっと不思議で、でも周りを明るくする存在のあんたは、悪魔だって・・・皇被華じゃないってこと！？」

「それは・・・っ」

「確かに私だって、あんたが悪魔の依代って知ったときは驚いたよ。でもあんたは、『皇被華』なんでしょ！？」

「・・・ぬえ・・・！」

「だったら・・・自分を責めないでよ！自分のせいにしないでよ！私が・・・悲しくなるじゃないっ・・・！」

ぎゅっ

「ごめん・・・ごめんね・・・ぬえ・・・だから・・・これからも・・・私の友達でいてくれる・・・？」

「バカッ！そうにきまってんでしょ！」

草木も、妖精も眠る丑三つ時。
その日の命蓮寺墓地は、涙に溢れていた。

「やれやれ。儂は仲間はずれかのう？」【捕らぬ狸のディスガイザー】二ッ岩マミゾウ

「まっ、ぬえも本音を話せてる様だし・・・良しとするかのう」

ドロン