【募集企画】東方幻想記録物語8巻 (ページ17)

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4人　被華ページ17

「あ、あの！ちょっと、お話聞かせてもらってよろしいですか！？私、音原玲雷といいます！」

そうな名乗る蝶の髪飾りを付けた女の子、
そしてその後ろにいる黄緑髪のポニーテールの女の子、
赤いフードをかぶった女の子、
そして話を聞く限り「言ノ葉」という名前であろう女の子が佇んでいるのを見て、博麗神社にいろんな人が集まってくるのは昔と変わらないなあ、と私は思った。
でも、その「変わらない日常」を紡いでいく為には、霊夢がいないと駄目なんだ。
そう思うと、涙が出そうになる。
でも、泣いては駄目だ。
死神は、涙を知らない種族だから。
そして何より、「あんなもの」の依代である私は、泣く事なんて許されない。
目にゴミが入ったふりをして、私は口を開く。

「あの、貴方達は？」

「あっ・・・私は新崎夏っていいまーす！」

「えっと、呉月和華、です」

「二条言ノ葉です」

「私は皇被華、鎌使いの被華だよ！」

ふと空を見上げ、風景が黒く塗りつぶされていることに気づく。

「・・・ってえ！もう夜じゃん！」
「あー、本当だ！3人共、そろそろ帰らないと！」
「そうだね」
「あっ・・・そういえば、被華さんはどこに住んでるんです？」
「んー、まあ、いつもは命蓮寺の墓地・・・かねえ」
「えっ、墓地！？」

和華が、嫌そうに言う。

「墓地なんて・・・大丈夫なんです？人間なのに」
「え？ああ・・・」

そういや私、人間って言ってるんだった。

「私、送りますよ」

そう言う雪華ちゃんに、私は慌てて言う。

「ええええ？いいよ。妖怪いっぱいいるし・・・」
「いいんですよ。私自身、異変が起きたときのために・・・修行のような物ですし」

そう言った雪華ちゃんからは、溢れるほどの決意を感じた。

「・・・わかった。じゃあ、お願いしようかな」

使わせていただいたキャラ
新崎夏(サナティ様作)
呉月和華(さっき様作)
音原玲雷(闇姫様作)
　
ポンデリング食べたい