【募集企画】東方幻想記録物語8巻 (ページ12)

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蝶々と真意　ファラーシャ・スカーレットページ12

上空を楽しそうに手を繋いで飛んでいる吸血鬼の姉妹とその光景を微笑ましく見守っている白髪の少女達は丁度目的地ののはらに到着したところだった。

「ファラーシャ、一体ここは何処なの？」
「ふふ、ごめんなさい。冒険っていうのは嘘なの」
「最近困ってることがあってね、レミリア御姉様ったら毎日お部屋に通ってきちゃって、自由時間が全然ないの」
はぁとため息をつく紫髪の吸血鬼に金髪の少女はたんたんときつめの口調でこう言いはなった。
「じゃあ、追い返せば?」
「そうしたいのだけれど、帰ってくれないのよ」
「ふーん、で?用件はなに?こんなくだんない話するために読んだんじゃないんでしょ」
今まで黙って聞いていた白髪の少女も紫髪の吸血鬼もビックリしたような顔をした。

「まさか、フラン様がここまでやるとは」
「あったりまえよ」
ふんす、と効果音がつくように腕を組んで仁王立ちする金髪の少女に微笑みながら紫髪の吸血鬼はぽつりぽつりと話し始めた

「私はこの幻想郷を支配したいって、思ってるの。あ、ごめんなさい。語弊があったわ、別に幻想郷を我が物にしたいって訳じゃないし、今の誰も支配していない幻想郷は大好きよ。じゃあなんでって、そうよね。でも、支配するのは幻想郷が大好きだからこそなのよ。幻想郷を支配する理由はただひとつ。...平和よ。幻想郷には強者がいるとも知らずに挑んでくる方々がいるでしょう?あーいう人たちはたくさんの幻想郷の人を傷つけるのよ...だから武力行使しちゃうけど、幻想郷を支配することで私達スカーレット一家の強さをしらしめて、幻想郷を攻撃する人達が少なくなってくれれば...と思ってね、だから今日は皆の攻撃パターンを学ぼうと思って来たのよ。」

話が終わると金髪の少女はうつむき、肩を小刻みに震わせながらぽたりと言葉をこぼした
「ファラーシャは優しすぎる...」
「そんなことないわ、私は悪魔だもの。」
紫髪の吸血鬼はそうおどけていい、羽を広げ、白髪の少女と共に飛んでいった。きっと何処か観戦しやすい場所まで飛んでいったのだろう。

金髪の少女はうつむいたまましばらくその場に立ち尽くしていたが、ふと、何かを決心したような顔で上を向き羽を広げ飛び立っていた。

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文字数制限で色々と中途半端になってしまいました。ごめんなさい。
そして一応このお話の説明をするとフランちゃんを一緒に幻想郷を支配しようと思い、説得しようとしたんだけど失敗したって感じです。最後の決心した顔でというのはとある人にこのことを話そうと思ってる顔ですね。