【ダンキラ】キラキラハート【原作沿い】

キラキラ！その13 ページ14

いや、落ち着きましょう。
別に公式戦というわけではないですし。
どちらかというと野良バトルのような…

「だから、コーチにダンスを見てもらうのも初めてだし…キラートリックの指示をもらうのも、初めてなんだ！」
「は、初コーチですか！？それは光栄ですけど…」

どっちみち私が初コーチですか。
責任重大です。

…大丈夫でしょうか。

でも、それは無駄な心配だったみたいです。
ソラくんを見て分かりました。

「初めてって…すっげーワクワクするよな。オレ今、すっげー燃えてる！ぐあーってしてる！！」
「ソラくん…」
この状況でワクワクしちゃうなんて…
不安な気持ちを払拭するように、ソラくんのキラキラが私にも降りそそぎます。キラキラ〜☆

「初めてのコーチとのダンキラ…絶対、最高のものにしてみせるから！だから、オレたちと一緒に楽しもう！よろしくな、コーチ！」
ぎゅっと手を握られて、ソラくんの緊張と興奮が伝わってきました。
「…はい、もちろんです！」
私も負けるわけにはいかないですね〜…

「巻き込んでしまって、すみません…ですが、頼りにしています」
おおー零士くんもメラメラです。
また、その言葉に嘘はないのが分かります。
本当に私のこと信頼してくれてるんですね。
「私は巻き込まれたなんて思ってないですよ！元々私が案内する…って言おうと思ってましたし、一度乗りかかった船です。もう私たちは運命共同体です！一緒に勝ちましょうねっ♡」

ちょっと言い過ぎですか？
でもやりすぎなくらいがちょうどいいんでーす♪エヘ

ピリッと緊張した面持ちの零士くんの後ろからまひるくんがぴょこっと飛び出してきました。

「ちょっと零士！Aちゃんにプレッシャーかけないの！Aちゃ〜ん♪ リラックス、ね？バッチリ勝って…『勝ったよ〜』って2人でしゃべスタあげよ〜ね♪」
「はーい♡」
まひるくん…こんな時でも私にまで気を使ってくれて。
本当に優しい子なのです♡

これはなんとしても勝たなくてはですね！
信じてくれた、みなさんの期待に応えるために！

きっと…いや、絶対この3人なら大丈夫です。

あとは私が…3人の力を引き出せるかどうか！

キラキラ！その14→←キラキラ！その12

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す