柱の少女の物語３〈鬼滅の刃〉

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「もう一度言うね。私はあなたにはついていかない。大人しく頸を斬らせてくれないかなあ。
漁村育ちで芸術家気取りの田舎者がイキるなばーか」

「その壺、かなり自信あるんでしょう？
自分が住み込むくらいなんだからかなり、ね。
でもさあ、君なんだかとても臭いんだよね。鼻が曲がらないの？なんか壺の柄もジジくさいし。自分の醜さに気づいてる？大丈夫？」

満面の笑みで煽ってみせる少女と、淡々と煽る少年。
お互い、顔の耽美さに似合わない口の達者さ、悪さ。
その煽りは効果ありだった。

「、、、姫様、貴方は今後我々と共に歩む者。少々の横暴さは我慢しますとも。ええ、かなり頭にきてはいますが」

青筋浮かんでるし、余裕あるフリをするのに精一杯だろう。笑顔歪んでんぞ。

「だが糞餓鬼。お前は許さん。だいたいお前こそ造形が良くな、」

本当にいちいち長ったらしいので無一郎が先に動いた。

ご自慢の壺が割れる。

移動先を読んで私が頸を狙いにいく。
でもまだ殺してあげない。だって煽り足りないし。

だから頸の皮一枚だけ残してあげた。

「どう？わたしの技、リーチが長いんだよね。見覚えある？」

「な、何故、！？お前が黒死牟殿のソレを！！？」

「さあ？わざと繋げておいてあげたんだけど、、、ご不満だった？」







クソッ、なんたる失態、なんたる己の無様さ。

舐めていた。この女、確実に頸を狙っておきながらわざと繋げておいただと？


これは手を抜いている場合ではない。

最優先事項は少女を確保して無惨様の元へお連れすること。

第2に里の殲滅。


ターゲットは目の前。


ならば確実に捉えることが己にとって一番。




「フ、フハハハ！！！！良い、良いだろう！！！お前達には特別に！！
私の完全完璧、究極の姿を見せてやる！！最初から本気で相手してやると申しているのだ！
感謝するといい！！！そして平伏せよ！！！」





思ってたより早くきたな、と感じた。

原作ではもっと勿体ぶった癖に。




「この姿を見せるのはお前達合わせて4人目だ！！
光栄に思いたまえ！！最期にこの美しい姿を目に納めて逝けるのだからなあ！！！！」


「、、、うわきもぉ」

「4人目とか全然嬉しくない」

「黙っておれ糞餓鬼！！！！お前は人の話もまともに聞けないのかこの脳筋野郎が！！！
芸術の一欠片も分かっていない！！
見よこの肉体美！！造形美！！それにこの神の手！！」


そう言って地面を愛くるしい鮮魚とやらに変えてみせた。



「私が本気を出した時、生きていられた者はいない」

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